Back Number コラム序章~Vol.53 

ごあいさつ

ウェブサイトも一新し、又皆様と様々な接点が持てるのを楽しみにしております。
コラムは毎月10日に更新予定です。学術的な情報も入れますが、もっと身近に、楽しく、表情筋を意識していただきたいと願っております。
だって、そうですよね。体の中で活用することを、理論としてのみ知っていたってちっとも面白くないでしょう?
皆様も何か楽しい話題がありましたら、お気軽にお寄せください。

このページではコラム「立石かずこのフェイスストレッチング」のバックナンバー序章~Vol.53を掲載しています。
(2009年7月~2013年12月分掲載)

フェイスストレッチング協会
Tel 03-3440-4717
Fax 03-6804-3445
★オンラインでのお問合せはこちら


立石かずこプロフィール


・株式会社パーソナルカラー研究所スタジオHOW専務取締役
・フェイスストレッチング協会代表
・ビジネスマナー指導協会認定講師 ・日本顔学会会員
・カラー&イメージコンサルタント
・日本パーソナルカラー協会監事
・日本色彩学会会員

 
 
本文デザイン画像

こんにちは、立石かずこです。

顔は身体の中でもとても大切な部分ですよね。
皆様はご自分のお顔についてどのような関心が?

・シワやたるみを防ぎたいと内心密かに思っています
・表情豊かに話せるあの人がうらやましいー
・写真写りをよくしたい!
・健康維持に関係がある事を取り入れたいです

全部フェイスストレッチングの目的です。
全てお顔の皮膚の下にある筋肉『表情筋』が関わっています。

表情筋を鍛えるエクササイズは医学博士の考案です。
エクササイズを続ける事で物理的な効果を上げる事は実証済みです。
でも、それだけでは人の印象はなかなか変えきれません。
もっと効果を上げるためには・・と立石かずこは考えました。

イメージコンサルタント、ビジネスマナー講師、学生時代の舞台経験など自分の経歴から編み出された様々なポイントレッスンでの意識付けが、その表現力を高め、皆様の広い支持をいただいてまいりました。 又、この分野をバックアップしてくださる医学関係の先生方(眼科、耳鼻咽喉科、歯科)も多く、健康面とのつながりを語っていただいております。

分野としては別であってもお一人の体のなかで別々に存在するわけではありません。
それら全てを含めてお伝えするのが『立石かずこのフェイスストレッチング』です。
男性も女性も、若い方もシニアの方も、仕事面でも私生活でも、日常生活の中で顔の筋肉をちょっと意識していただく。そこまで広めて行きたいというのが立石かずこの願いです。

顧客サービスの為のサロンセミナーやイヴェント、カルチャー講座、社員研修、健康推進 課セミナー、などの様々な方面からのご依頼をいただき、スタッフ共々うれしく思っている昨今です。

本文デザイン画像

最近、仏像に世間の関心が集まっているようで、展覧会もあちらこちらで開かれます。上野の東京国立博物館で開催された「阿修羅展」もすごい人気だったようですね。

三ヶ月ほど前になりますが、私は桜のトンネルを通って世田谷美術館の「平泉展~みちのくの浄 土~」を観てきました。
「藤原氏の栄華の跡」といっても、幼い頃より義経ファンだった私には、平泉は「義経ゆ かりの地」という想いのあるところなのですが、有名な仏像もいくつか展示されておりました。

今から千年近くも前にこのような技術が存在していたのだと改めて感心するとともに、森川博士の話にもあるように、表情筋に関わっている立場からも観察してまいりました。
菩薩様のような柔和なお顔より、四天王のような動きのある顔の表情筋が実に正確にデ フォルメされています。
皺眉筋、小頬骨筋、下唇下制筋・・ちょっと触ってみたくなりました。

その頃の仏師が皮膚の下にある筋肉の存在などは正確に掴んでいなかったと思うのです が、顔の観察をしっかりとしていたという事でしょうか。
古き昔の一途な仕事人堅気に想いをはせた事でした。
それにしても、やはり仏様は現地のお寺の薄明かりの下で遥拝したいと密かに思いまし た。
貴重な仏像を間近にしっかり見られるのはありがたい機会なのですが、贅沢な願いです ね。又、平泉を訪れたくなりました。
(帰りのバスのなかで、気が付かないうちに密かに顔の筋肉を動かしていた立石を、どな たもご覧になっていませんよね・・・)
(2009.7.10)

本文デザイン画像

95歳の母を連れてリハビリに通っています。車椅子で10分位の所なのですが、大変評 判の良い整形外科医院なのです。
もちろん技術的な事もあるでしょうけれど、なんと言っても中心になって切り回している リハビリ担当の先生の持ち味に負う所が多いのではないかと私は見ています。
小柄な若い先生ですが、とても明るくて、元気がいいのです。大きな声で、はっきりと、そして顔でも患者さんに話しかけて行きます。医療関係の方としては珍しいですよね。
患者さんはほとんどが年配の方々なのですが、とても楽しそうに先生とやり取りをして、 長いリハビリの時間を皆さん仲良く過ごしていらっしゃいます。
「さあ、デートをしましょう!」と肩を支えられると、普段は家のなかでも歩こうとしな い母が、うれしそうに歩行訓練をしています。
もしインタビューの機会でもあったら、いつ、どのようにしてこのコツを身に付けられた のか、患者さんの気持ちの中にまで話しかけていく治療を会得なさったのか、伺ってみたいと思っている私です。
もしかすると、重要なお立場を考えましても、若々しい印象より実際の年齢はずっと経っ ていらっしゃるのでしょうか。 お顔中の筋肉を充分に使っていらっしゃいますよね、先生!!

平均寿命も延びてきた昨今、お互いにはっきり、しっかり話すことを心がけたいですね。 口の周りの筋肉を意識して使っていく事は健康維持にもつながります。 そして、笑顔で話そう、目でも話しかけよう、と心がけてください。
ホラ、顔中の筋肉が柔軟に動いていくでしょう? えッ、動かない? 少々筋力が弱ってきていますか・・。
「楽しく話しかけていく!」事はお顔の美容体操・健康体操でもあるのですよ。 そしてお互いの気持ちにも大きく影響して行きます。(2009.8.10)

本文デザイン画像

朝日新聞から取材が入りました。多方面からご注目をいただいている『フェイスストレッ チング』ですので、様々な雑誌や新聞からの取材は今も多いのですが、今回は医療グループからの取材申し込みでしたのでちょっと緊張しました。

「フェイスストレッチングもここまで来たのですね」と言うのが偽らざる感想です。
ご承知のようにシワ、たるみの予防、小顔効果といった美容面から始まり、コミュニケーションの大事なツールである表情や話し方の改善、と皆様の関心が進んでまいりましたが、ここ4,5年でしょうか健康維持のためにも顔の筋肉が大きく関わることが取り上げられる様になってまいりました。

又、治療の中に取り入れてくださる医療機関も増えて参りました。 各分野で医学的な資料を下さったり、話題として取り上げてくださる先生方もいらっしゃいまして、立石も大変勉強になっております。

〔例〕
眼科 ― 瞬目不全、眼瞼下垂、などの改善 
耳鼻咽喉科 - 舌の沈下を防ぎ、いびき・無呼吸症候群の予防 
歯科 - 顎関節症の緩和
     噛む力を付ける・・・唾液の分泌を促す
     口唇力を付け口呼吸の改善
     (喘息、アトピーなど有病者は口唇力弱い)
     矯正治療の後、硬くなっている口周辺の筋肉のリハビリ

どのあたりの筋肉が関わっているか、想像が付きますか?

ここに掲げたイラストがどのあたりかご自分の顔で触ってみてください。もちろん顔の構 造は複雑ですので、その筋肉だけの問題ではなく他の筋肉も絡んでいます。
また、医療面から取り入れても美容的な効果も、表情の改善も関わってきます。
受講生からのうれしい反応を見るたびに、この分野に取り組んできて本当によかったと、 恩師の森川医学博士に感謝している昨今です。
今回の取材に関しても石川眼科医院(那覇市)の石川秀夫院長、九段北歯科(千代田区)の小宮政之院長のご協力をいただきました。

9月のベーシックコースも様々な目的の方がお集まりです。ご自分のイメージアップを考えている方、フェイスストレッチングの講師を目指している方、病後のリハビリが目的の方、自分が教えている事の根本を知りたいというボイストレーナーの方・・。
どなたにもご満足いただけるように、私共も心して進めて行きたいと思っております。(2009.9.10)

本文デザイン画像

秋を迎え、皆様も意欲的に様々な勉強に取り組んでいらっしゃる事でしょう。
私共の表情筋レッスンもセミナーなどのご依頼が多い季節です。
フェイスストレッチングの講演会やセミナーは必ず全員参加型の形式で、皆様にその場で実感を取っていただいております。
したがって必ず目的に合わせたいくつかのエクササイズを選び出すのですが、大体の場合“小頬骨筋”は含まれます。
小頬骨筋筋肉の動きを実感していただきやすい事と、ちょっと楽しい顔をする事による盛り上がりの効果が期待できます。しかし、講師と致しましては、このあたりの筋肉がどの方面にも大きく関わっていると思っているからでもあるのです。

頬の筋肉なんて意識した事がありますか?
頬って何にも無いところですので、つい自分の意識からは遠のきます。メイクをする時だって目元、口元のようには気合を入れて整えませんよね。
でも、頬の面積は広いです。広い部分は人の目を引きます。頬が上がっているとお顔は立 体的に見えます。準じて口元は引き締まって見えます。
又、良い笑顔と言うのは口元で笑うのではないのです。口に力の入った笑顔はいわゆる作り笑いになります。良い笑顔と言うのは頬を使うのです。頬を使った笑顔は口元が自由ですので、笑顔のままでお話ができます。目元もやさしくなります。
又、頬を上げて頬に共鳴させて声を出していくと、余裕のある遠くまで届く声が出せま す。コミュニケーションの為の条件は全て整ってくるのです。
接客業の方の研修として笑顔レッスンを中心としたご依頼が多いのももっともですね。

その頬を支えているのが、3本の斜めの筋肉です。上唇挙筋、小頬骨筋、大頬骨筋。
このあたりの筋肉はおおきく動きますので、血行がよくなる事も実感できますし、効果も上がりやすいのです。ぜひ試してみてください!

頬に関してはもっともっと話題があるのですが、何れ又・・。(2009.10.10)

本文デザイン画像

10月末からステップアップコースが始まりました。京都からご参加のお二人を含め、楽しいメンバーがお集まりです。

先週はたくさんの写真を元に顔分析の時間があったのですが、これが毎回大変賑やかなのです。
自分の顔や全身の写真に様々なラインを引いていくと普段気が付かない自分が発見できます。
講座ではいろいろな分析を致しますが、ご自分でもこのようなことをやってみてはいかがでしょう。

正面から撮った顔写真に線を引いて見ます。 眉山、目尻、頬の一番高い場所、口角、これらの左右をつなぐ線を引いてみます。

どうでしょう、全て平行なラインになっていますか?これが写真の上下のラインとも平行になっていれば、あなたの顔の左右はバランスが取れています。

しかし、これがなかなか難しい事なのですね。私達は身体も含めて全てが左右対称とはい えません。普段の何気ない習慣、癖がバランスを崩していきます。実際のお顔を拝見しても、なんだか左右の頬の長さが違うみたい、と言う方もいらっしゃいますね。

気が付いたら矯正いたしましょう。フェイスストレッチングのエクササイズはそのような矯正のお役にも立ちます。「明らかに左右が違って見えるわ」とならないうちにお顔を柔軟にしておく方が良い事は勿論ですが。

最近はコンピューターを使って様々な合成写真を作る事もできます。たとえばご自分の右 側だけで合成した写真、左側だけで合成した写真。「どことなく似ていらっしゃいますが、従姉妹さんですか?」などと言う写真が出来上がったりして楽しいで すね。

このようなことを70年近くも前に試みていた方がいらっしゃってびっくりです。先日、森川医学博士が「面白い本が出てきたよ」と言って貸してくださったの が、西田正秋さんとおっしゃる美術解剖学の専門家が昭和17年に出版された「顔の形態美」と言う本なのです。
その中に「右半分のみで作った像」「左半分のみで作った像」の写真が載っていました。

だいぶ古い写真なので画面上でキチンと見えますでしょうか。
話が横道にそれましたが、勿論分析する事が目的ではなく、それを自覚の資料としてご自分をよりステキに仕上げていただきたいのです。
たまにはそのような観点から写真を撮ってご覧になっては?(2009.11.10)

本文デザイン画像

カルチャーの担当者が言っておりました。
「講座のタイトルに“ほうれい線”と入れると受講生のお集まりが良いのですよ ね」と。 

はー、やはりそうですか。

確かにどなたにとっても気になる箇所ですよね。小鼻の横から口角に向かって入るシワ。イラストや漫画でも、これを入れるだけで老け顔に変えられるという便利な、いや、恐ろしいラインです。
ここには生まれながらにして鼻唇溝と言うミゾがあるのです。でも若い頃は肌に張りがあ り、頬も引き上げられているので目立ちません。現在いかがですか?顔の力を抜いて鏡を見たとき、以前に比べてこのラインが目立つようになってきたと思う方はいませんか。

対策を講じましょう。まず丁度このラインの裏側に入っている口角挙筋と言う筋肉に力を つけてください。又頬が落ちてくると当然目立ってきますね。頬のリフトアップは大丈夫ですか?そして口の周りのたるみも関係します。 ミゾがやがてシワとして人の目にはっきり写らない内に口の周辺に力をつけてください。

この鼻唇溝のすぐ近くに「人中」と呼ばれるミゾがあります。鼻の下から上唇の中 央につながっている部分ですが、ここは鼻唇溝とは反対に若い方ほど彫りが深く上唇を巻き上げるような形をしています。年齢とともにこのあたりがなだらかになり、唇にも張りがなく、やがて唇の赤い部分が細くなってしまいます。

私はよく申し上げるのですが、実際の老化は目元から始まりますが、老化の印象は口元から始まりますよ、と。口元の張りがなくなり、喫煙ジワと呼ばれるような細かなしわが入るようになると悲しいですよね。

物をしっかり噛むこと、はっきりとした話し方をすること、そして頬を引き上げた笑顔を いつも保っておく事、これらも全て関係してきます。(2009.12.10)

本文デザイン画像

私どもスタジオHOWは20周年を迎えました。
昨年末(といってもまだついこの間ですが)ウェスティンホテルで記念の祝賀パーティーを いたしました。
何にも知らない主婦が5人集まって文化祭の乗りで始めた会社でしたが、20年と言うのは生まれたばかりの赤ちゃんが成人式を迎える歳になったということですね。 われながら「ウーン、そうなんだァ」と感心してしまいます。 思い起こせばいろいろありましたが、やはりやってきて良かった、と言うのが実感です。

多方面のご来賓や各部門の修了生の方々が100名以上ご参加くださいました。
フェイスストレッチング部門の来賓としては考案者の森川医学博士もお越しくださいましたが、講師たちに囲まれて写真のフラッシュを浴びっぱなしと言う状況で、お疲れになったのではないかしら。

森川先生との対談を ご覧いただいた方はお解かりかと思いますが、この表情筋のレッスンも医学研究室からわれわれ俗人の手に渡ったことで、実用的に活用されるようになりました。そして今又医学治療面にも活用されるようになってまいりました。
眼科、歯科、耳鼻咽喉科・・。美容面だけでなく私達が健康に過ごしていく為にも表情筋は大きく関わっているのだとあらためて確信しております。
現在入っている仕事のご依頼を見ても、婚活関連会社から会員の皆様へのイメージアップセミ ナー、介護施設従 業員の方や大手銀行勤務の方対象のマナーも含んだ研修、企業の福利厚生企画お楽しみセミナー、情報誌の健康特集取材・・と、本当に様々な方面での活用が浸 透してきたのだとうれしくなります。

今年もスタッフ共々いっそうの充実を計って行きたいと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。
何かございましたら、お気軽にお寄せ下さい。(2010.1.10)

本文デザイン画像

私もつい最近、「フェイスストレッチング」の取材で見えたライターの方からうかがったのです が、少なからず興味を持ってしまいました。

名前の通りアメリカに本拠地をおく若者たちを中心とした非営利団体なのですが、46年の歴史を持ち、世界各国で活動をしているのだとか。7年ほど前から始まった教育活動「アウトリーチ」は小・中・高生を対象にしたワークショップで、日本でも2006年から活動が開始されました。

日本でのツアーを主催している事務局がスタジオHOW(恵比寿)のすぐ近くだという事、私の所にもその対象となる年代の孫がいること、そして今回の会場のひとつが我が家のすぐそばだという事、などからいつもの野次馬的興味がむくむくとわきあがり、先日、説明会に行ってしまいました。
ボランティアで活動を支援している方たちが映像を使って解りやすく説明してくださいました。オーディションに合格して来日した45人の若者たちと一緒に、3日間で歌やダンスなどのパフォーマンスを学び、最終日には1時間に渡るショウを完成させ、 披露すると言う構成。

初日のワークショップでは少々腰の引けていた子供たちが、最後のショウでは自信を持って個性を出し合い、共感しあっている様子はビデオで見ても楽しめます。
ボランティアのお一人で登校拒否児を持つお父さんの体験談も皆様目を潤ませて聞いていました。

話はいきなり変わりますが、歌ったり踊ったりして,コミュニケーションを取り、喜びを表す、と言うような自己表現の手段が何時から消えてしまったのでしょ う。日本でも昔はそれぞれの土地でありましたよね。テレビで世界紀行などの番組を見ると、どこの国でも地方に行くと来客歓迎の為のそのような光景がよく映し出されます。
先日の名護市長選で当選した新市長が「指笛と手拍子が鳴り響く中、支持者と共にカチャーシー(手踊り)を踊って勝利を祝った」と新聞に載っておりました。まだそのような風習が残っているのでしょうか。
なんだか音楽にあわせて体を動かしてみたくなりました。
そして、体中で気持ちを表現する時には、なんと言っても顔が先頭に立たなければ・・なんて、すぐわが分野に意識が行ってしまうのは・・当然ですね?

ヤングアメリカンズのパンフレットでいろいろな写真を見たとき、私の頭の中に浮かんだのは、このあたりの事なのですが、なんだかYAの説明会になってしまいましたかしら。

私にも私の子供達にも母校である近所の小学校は児童数の減少で他の小学校と統合され、今は登校拒否などの履 歴を持つ中学生の学校となっております。この子達の単なる通り道ではなく、地域として受け入れてあげられるような態勢がとれないだろうか、と言う様な話が、最近地域の方の中から出てまいりました。昔の下町的な持ち味を失いたくないですものね。でも、どこから手をつけたら良いのでしょう。
多分このようなこと からも、自分の暮らしている地域の中でYAのような活動が行われている事に興味が湧いた のだとおもいますし、私のイメージの中では、限られた建物の中などではなく、「広い校庭や神社の境内などで行われ、周辺にも楽しい雰囲気が伝わる」・・そ う、盆踊りのような・・光景が出来上がっておりました。(2010.2.10)

本文デザイン画像

フジテレビの人気番組【エチカの鏡】に「フェイスストレッチング」が登場しました。
そう、あのタモリさんが司会をして、茂木健一郎さんなど多彩なゲストが様々な話題に取り組んでいる番組です。 ~エチカとは「生きていくヒントの詰まった自分を見つめ直せる番組」と番組では位置付けていま す。~(HPより) と、言っても、この原稿を書いているときにはまだ放映されていないので、今回がどのような構成になったのか、撮影された本人は確認していないのですが・・。

今回のテーマは「好 感度アップの為に」(仮題)です。いろいろな分野からの話題が出てきたと思いますが、わが分野について焦点を当ててきたのは、エクササイズは勿論ですが、ステキな笑顔のための「ストローレッスン」です。
白金台スタジオでの講座風景の撮影にはディレクターもストローを銜えて参加して、賑やかに行わ れました。

「ああ、あれね!」って、講座やセミナーにご参加くださったことのある方は思い出していただけ たかと思いますが、どこの講座でも必ずご希望が出てくる楽しいレッスンです。
それだけ表情の中で笑顔が大切だと言う事は誰でも認識していながら、好感度の高い笑顔の条件が掴みきれていないのでしょうね。
そうですね、笑顔はご自分の為というより、向かい合っているほかの方のために作る場合がほとん どなのです。他人に向かって発信するその表現は残念ながら自分では見えません。それであればやって、見て、ご自分の感触に覚えこませておく必要がありま す。

そして体験していた だいた方は、あのレッスンが、笑顔のみならず、ゆとりのある発声にも、頬の リフトアップにも、脳の活性化にも、そしてそのほかの表現にも関わるっているということを実感されたのでしょうか。
番組の編成をしている担当の方から「セミナーの写真等がありませんか?」と言われて古いアルバ ムをめくっていたら、白衣の看護士さんやお医者様までストローと格闘している写真が出てきたりして、楽しんでしまいました。

以前はカルチャーなどでも「“表情筋”などと言う難しい言葉は遣わないで下さい」と言われてい たのに、いまや「フェイスストレッチング」共々一般用語になってまいりました。
でも、その活用についてはまだまだこれからだと思っております。
まだフェイスストレッチングを体験した事の無い方、お気軽に試してみてください。生まれ持った ご自分の顔の筋肉がどのように構成され、どのくらい皆様の目的に添って活用されているか・・・。

そのような目線で〔あなたの鏡〕を見てみてください。(2010.3.10)

本文デザイン画像

「桐雨」と言うのはご存知の方も多いと思いますが、国文学者・俳人で早稲田大学の教授でもあられた暉峻康隆先生の俳号です。

昨日4月2日は93歳の長寿を全うされた暉峻先生のご命日でした。「杯の中に花あり泪あり、弔いはいらねえ、皆で集まって陽気に飲んでくれ」とおっしゃったとか。賑やかに杯を空けるのが好きだった故人にふさわしい桜の時期に、お弟子さん達が集まって一 献酌み交わす、その仲間に今年は入れていただきました。

先生が『女子学生亡国論』でマスコミをにぎわせた頃、丁度私は女子学生だったわけですが、学生時代は個人的な接点はなく、笑い渦巻く人気の高い授業を大勢の中の一人として楽しませていただいたくらいでした。

卒業後何十年も経って、先生の晩年になぜか少々ご縁があり、ご自宅に伺ったり様々な会合でお目にかかったりいたしました。

あれは何の時でしたでしょう。私が夢中で「フェイスストレッチング」に取り組んでいる時期でし た。「今、何をやっているの?」とのお尋ねに、「お顔の体操を広めているところです」と申し上げたら、やって見せろとおっしゃってしきりに真似をしてくださったことがありました。あれだけの大先生に例の楽しい顔をさせた私も私ですが、面白がってやってくださったのも軽妙洒脱でお心遣いのできる暉峻先生だからこそですね。

昨日は「花に嵐」のたとえのように午前中は大変荒れた天気で、どなたも満開に近い桜と交通機関の乱れを心配したことでしょう。
そのような中で令嬢の暉峻由紀子氏を中心に13名ほどの方がお集まりになり、杯を傾けながら暉峻先生の思い出話で盛り上がりました。
同じ時期に同じ方と接していても、それぞれの断面があるのだと感じたことでした。

私が最後にお目にかかったのは国文科の会合にゲストとしてお迎えした時でしたかしら。幹事として先生のお世話役をしていたのですが、その時ほろ酔い気分で下さったのがこの句です。

~ 残菊や野菊のごとき君なりき ~   桐雨

少々微妙な趣ではありますが、周りからうらやましがられたのは言うまでもありません。

昨日のお席でも俳人をしのぶ会にふさわしく、幹事さんから「本日の御題」が出ました。
「春疾風(はるはやて)」。春の季語にあるそうですが、まさしくその様子でしたね。 

~ 春疾風 古木の一輪そのままに ~  かずこ   合掌

本文デザイン画像

「立石かずこのフェイスストレッチング」は様々な要素を含んでおりますが、基本になるのは何といってもひとつひとつの表情筋に作用させるエクササイズです。
「修了生の勉強会」でも時々復習はしているのですが、もっと個人的にチェックして欲しいとのご要望もあって、4月より3回に分けて5名限定の「フォローアップ講座」を開きました。
予想した通り真っ先に申し込んで来たのは、期に関わらず講師としての活動を始めた方々でした。どの分野でもそうでしょうけれど、他人に伝えようとすると自分の不確かな部分がはっきりと見えてくるのですね。
疑問に思っているところ、確認したいエクササイズなどを出していただいて、全員で徹底的に実習しました。小人数でなければ出来ない事なのでタッチで間に合わなかった方、ゴメンナサイ。

皆様からあげられたエクササイズは下記のようなところです。
皺眉筋、上唇挙筋、上唇鼻 翼挙筋、口角挙筋、口輪筋・上唇結筋、下唇下制筋、顎舌骨筋。
エクササイズを体験した事のある方は思い当たりますか?
初めての時、「ここは山場ですよ」と申し上げた眼輪筋・下眼瞼部、口角下制筋あたりは以外にマスターしていらっしゃるのですね。養成講座でも難しい所ほど気合を入れて実習したので、体がキチンと覚えこんでいたのでしょう。
今月後半から又ステップアップコースが始まります。
ご参加の皆様、難しいエクササイズの確認もしっかりとやって行きましょうね。

「エクササイズってどのような事をやるの?」と言う方のために、この中からひとつご披露しておきましょう。

『皺眉筋』のエクササイズ (目的~眉間の縦じわ予防~)

眉の付け根にある小さい筋肉です。最近、若い方でも眉間にしわを寄せていらっしゃる方を見受けます。パソコンに一日中向かい合っている生活などで目に負担がかかり、その結果として眉間に力が入ってしまうのでしょうね。・・こんな感じです。

① 目を細め、眉をひそめます 5秒キープ
② 眉だけゆっくり吊り上げます 5秒キープ
 (眉山に力を入れて、眉間を開くように斜めに吊り上げます) 
③ ゆっくりと元に戻します   
(3回くらい繰り返します)

ちょっと難しいですか? 眉間のシワはお顔を厳しく見せます。
ここは力の入りやすい所ですので、つい癖でやってしまう方もいますね。
エクササイズを取り入れるとともに、湯上りなどにクリームをたっぷり塗ってマッサージ をしてください。 マッサージ効果もありますが「このあたりに力を入れないように・・」と意識させる効果も。

新緑の陽光の下で晴れやかなお顔を見せてください。(2010.5.1)

本文デザイン画像

先日久しぶりで高校時代のクラス会がありました。銀座の中華料理店で大テーブルを囲んで楽し くワイワイと。この時代の付き合いって、すぐ昔に戻れるのですね。その懐かしい顔々のイメージはぜんぜん変わっていませんでしたが、その方なりに云十年の経過が特徴を持って現れ・・などと見てしまうのは職業病でしょうか。

顔の形によってシワやタルミの表れ方が違う事にお気付きですか。顔型を決める骨格の上に筋肉と皮膚は載っていますので、それぞれの動きに差が出てくるのは当然ですね。その結果、シワやタルミの出やすい場所にも違いが出てきます。
その方の顔の形にあったヘアースタイルや襟型を考慮して・・とよく言われますが、フェイスストレッチングのエクササイズに励む時にもご自分の顔の特徴をちょっと意識してみるのも楽しいですね。
いろいろな分け方があると思いますが、ここでは大きく4つのタイプに分けてみました。

【丸顔】
可愛らしくて若々しい、親しみやすい印象です
でも、このふっくらとした頬は脂肪分が多いので年齢とともにたるみやすくなります
そして重力の関係で徐々にさがってきますので二重顎にもなりやすいです
お奨めエクササイズ・・・大頬骨筋、二腹筋

【卵顔】
整った顔立ちで、理想的な輪郭とも言われます
でも、残念ながら老化の目立ちやすい顔型でもあります
目の周りの部分は骨が無いので、その辺りが落ち窪んだり、頬が間延びしたようになって来たりします
お奨めエクササイズ・・・眼輪筋・眼窩部、小頬骨筋

【逆三角顔】
シャープな顎は小顔効果バツグンです
でも、このほっそりした顎は噛む力が弱い場合が多く、口元がたるみがちです
顎が細いだけにたるみが目立ちます
お奨めエクササイズ・・・口輪筋、咬筋

【四角顔】
しっかりした顔立ちで、老化が現れにくいという特徴があります
但し、いつも引っ張られている口元に負担がかかりやすいので、唇とその周辺に注意をしてください
お奨めエクササイズ・・・口輪筋・上唇結節、口角下制筋

講座などでも申し上げているように、その部分だけをやれば良いという事ではありません。お顔全体の筋肉に力を付けた上で重点的にケアをしてみてください。

話は一番最初に戻りますが、おいしい中華料理をお腹いっぱい食べた後、腹ごなしのお散歩をと言う事になり、建築家の友人の案内で「取り壊される建物・復元した建物ウォッチング」をしてきました。

まず東 銀座で歌舞伎座を、そして有楽町から丸の内に出て復元された三菱一号館(美術館)を、そして解体予定(?)の東京中央郵便局、復元工事中の東京駅、・・と、まあよく歩きましたね。
今、近代的なビル群がスマートで能率的な景観を作りつつある大都市東京ですが、レンガ造りのビルや屋根瓦を見るとホッとするのはなぜでしょう・・・・。(2010.6.3)

本文デザイン画像

先日、ある大きな介護施設からスタッフの接遇マナー研修の依頼があり、私共の講師がお邪魔致しました。 新人研修とベテランのセミナーに分けてのきめ細かなご依頼でした。

最近このような施設は大変多くなっておりますし、注目もされております。
スタッフの方々は責任感を持って、大変忙しく過ごしていらっしゃる事と思います。どちらでも専門知識や技量には相当力を入れて身につけていただいているのはよくわかります。
そしてホスピタリティーの精神も。
プラス必要とわかっていながら的確な指導が難しいのがコミュニケーション能力なのでしょうか。そのあたりに焦点をあててのご依頼でした。

よく引き合いに出される「メラビアンの法則」ってご存知ですか。 
メラビアンはアメリカの情報学者で、この図は人に与える印象の強さを表した物です。よく言われる「非言語コミュニケーション」が如何に大切かを表している図でもあります。
私達はこの「言葉(話の内容)」以外に対してどのくらい気を配り、その方法をキチンと身につけようと意識しているでしょうか。
フェイスストレッチングを社員研修に(特にサービス分野)とのご依頼が多いのは、これらの基礎が「柔軟な筋力」であり、その筋肉を如何に使いこなすかと言う意識が大切だという事をご理解いただけているからなのでしょう。

コ ミュニケーションのキーワードといわれる笑顔に代表される豊かな表情、相手の耳に心地よく響く声、話す内容がはっきり伝わる話し方、そしてそれらを支える体の動き。
いくら気持ちがあってもそれを表現する能力がなければ相手には伝わりません。特に介護施設などでは一般のサービス業よりもっと密接なコミュニケーション力が要求されているのでしょう。
一日のセミナーでどの程度お伝えできたかしら、と気がかりではありますが、丁度スタジオHOWのステップアップコースでも「顔の表現・体の表現」の単元を皆様と一緒に勉強していた時期でしたので、この後も講師たちから又多くの方に伝えられていけばうれしいと思っております。

そして、フェイスストレッチングセミナーはどの観点から扱っても、美容的な効果、健康維持面での効果も含んでいるので、皆様大変熱心に取り組んでくださるのですよね!!(2010.7.3)

本文デザイン画像

先日、諏訪中央病院名誉院長 鎌田實先生のこんなお話を新聞で拝見しました。
そう、皆様よくご存知のおひげのお医者様であり、作家でいらっしゃる先生です。

まだ東京医科歯科大の学生の頃、解剖学教室で胎児の標本をいくつも見ることになったときの事がこのように記されていました。
『 受胎32日目の胎児は確かに古代魚類の顔をしていました。陸に上がるかどうか悩んでいる顔です。34日目には、両生類の面影になり、上陸し終えてどこか満 足そうだ。そして40日目、赤ちゃんの顔がホッとする。38億年前に奇跡的に始まったいのちが今につながり、哺乳類の顔に変わって行きます。
「とつきとおか」の間に僕たちは38億年のいのちを旅してきた。大きな流れの中に僕たちがいる・・・・・・』(読売新聞「時代の証言者」)

私も表情筋と言う筋肉に関わる仕事をしてきましたので、人体の標本や胎児の標本を見る機会は有りましたが、このようなロマンチックな見方をした事はありませんでした。
そして現実に今大勢の母親のお腹でこのような顔の変化を見せている胎児がいるのだと考えると、本当に何か大きな流れの中にいるような感動をおぼえます。

秋からまた講師養成講座が始まりますので、只今準備をしている資料の中にも、森川医学博士が書かれた貴重な文献などがあります。
表情筋の進化の過程について触れている部分を、あらためて見直したことでした。

どのような分野であっても真剣にかかわっていく事は楽しいですね。「新聞を見ていても、以前だったら目に付かなかったような記事が目に飛び込んできます」と嬉しそうに話していた受講生もおりました。
そして、それぞれの分野を一方向からだけでなく様々な面から見て行きたいですね。
私が皆様に伝えて行きたいと願っている「フェイスストレッチング」もそのようなものだとご理解下さい。
このコラム欄も早いもので一年以上過ぎてしまいましたが、多方向から扱っていけたらと努力しているつもりです。 何かご意見があればぜひお寄せ下さい。
そして「スタジオHOWフェイスストレッチング」の今後に関心を持っていただけたらうれしいです。
次回は少し大きなニュースをお伝えする事になるかしら。

我が家にはこの世の住人になって3ヶ月の孫がいるのですが、日に日に表情が人間的になって行きます。うれしい時の顔、文句を言う時の顔・・・思わず見とれてしまいます。
「君も1年位前は古代魚類の顔をしていたのだよねー・・。ふーん・・・。」(2010.8.10)

本文デザイン画像

森川医学博士の著書「フェイスストレッチング」に出会ってから何年経つでしょう。
イメージコンサルタントとして、皆様の「表情」「笑顔」などの問題にどのように対処して いこうかと暗中模索していた時でしたので、「ここに解決方法があるかもしれない!」とドキドキしたのを覚えております。

今、表情筋と言う言葉も一般に知れ渡ってまいりましたが、まだまだ活用していただきたい方面がたくさんあります。
スタジオHOWで講師の資格を取られた方々も100名を越えました。いろいろ寄せられる活躍状況を拝見いたしましても「本部としても、もっと何かバックアップのできる状況を作って置きたい」との思いがありました。

「修了生の会」として勉強会・親睦会などを行ってまいりましたが、今回手を携えて外部に向かってももっと発信していきたいとのご希望もあり、協会として設立致しました。
森川博士も喜んでくださいまして、名誉顧問として参加してくださいます。

森川博士は勿論なのですが、この分野をバックアップしてくださる医療分野の先生方からも様々な資料などを頂戴し、本当に感謝しております。
治療の一環として取り入れてくださる医療機関もあり、医学的な研究から始まったこの分野に恩返しをさせていただいているようなうれしさもあります。
しかも治療の為だけでなく、美容面にも、コミュニケーション面にも役立つと知ってくださった ら、患者様も熱心に取り組んでくださいますよね。

最近は講座の説明会などにお越しの方々の中にも、いろいろな知識をお持ちの方がいらっしゃって、様々な話題が飛び交います。先日も大変盛り上がって、だいぶ時間がオーバーしてしまいました。
ご主人様にもしっかり指導をして、ご夫婦で顔の変化の写真を撮り合っている方のお話は大変受けましたね。確かに男性の方は筋力はありますが、衰えやすいのも事実なのです。

話し出すと止まりませんが、「フェイスストレッチング」の分野を“もっと確実に”“もっと楽し く”“もっと大勢の方に”活用していただきたく、協会の活動を進めて参りたいと願っております。
今後ともどうぞご支援下さい!(2010.9.10)

本文デザイン画像

最近の雇用情勢は本当に厳しいようですね。スタッフの中にもその年代のお子さんを持つ メンバーや、反対に就職希望者の面接にあたる方がいたりして様々な話題が入ってきます。

今回スタジオHOWでも、厚生労働省 緊急人材育成支援事業の中の実践演習コースを開講する事になりました。 私共のいろいろな分野を総動員して知識とスキルを身に付けていただき、3ヶ月かけて、 雇用に結びつく人材を育成して参ります。
フェイスストレッチング部門では「フェイスストレッチングの習得」は勿論ですが、柔軟になった表情筋や体の筋肉を活用しての「ビジネスマナー&コミュニケーション」、そして「面接指導」を担当します。社員研修などでも好評をいただいている部分です。
自己分析をして、ご自分を理解していただく所から始めましょうか。

各社の採用担当者が採用にあたって重視している事って何だと思いますか。主要百社の採用計画を調べた資料によりますと、下記のような結果が出ております。

1位 コミュニケーション能力   
2位 行動力
3位 人柄 
4位 熱意  
5位 協調性
6位 責任感
7位 思考力
8位 価値観(多様な価値観)
9位 学生時代の活動
10位 語学力

1位に「コミュニケーション能力」と上がっておりますが、これを能力などと表現することがあっているかどうかは別として、コミュニケーションを取る事が苦手な若い方が多いということを物語ってもおります。

では、どうしたら良いのでしょう・・・?
何十年も前にベストセラーになった本の中にこんな一節がありました。「気くばりは技術である。思いやりも技術である。」 
ちょっとした気付き、そしてそれを表現できる事がコミュニケーション能力なのです。
いくら気持ちがあってもそれを表現しようと思わなければ、また表現する技術を持たなければ、それは相手には伝わりません。
それらの中で体に覚えこませておく事と、その場での知識とコツのようなものを知っていただけたらと願っております。
講座は11月下旬から始まりますが、募集はもう始まっておりまして26日には受講希望 者の面接を致します。どのような方々がお集まりになるでしょうね。
またこのコーナーでもお伝えする事が出てくるかもしれません。 (2010.10.10)

本文デザイン画像

この写真を見てください。
韓流ドラマの一場面のようでしょう?
韓国から勉強に来ていた趙美英さんがこの度めでたく結婚式をあげられました。

彼女がフェイスストレッチングの講師養成講座に来たときの理由が大変面白かったのです。「私は今、日本で韓国語を教えているのですが、皆様最初のうちは顎の付け根が痛くなるというのです。

そこで、まずはフェイスストレッチングのエクササイズでそのあたりを柔軟にして、それから韓国語の練習に入っていただく方が良いと思い、急いで講師の資格を取りたいのです」

確かに「話をする時は口の周りの筋肉を活用し・・」と簡単に言いますが、それぞれの言語によって筋肉の使用の仕方は大いに異なります。

韓国語は口の周りも勿論ですが、顎や頬も目いっぱい使うようなのです。だから韓国の女優さんたちを見ても皆さん顎の辺りがスッキリしているのですね。

美英さんもフェイスストレッチング講師の資格を取ってから、カルチャーなどで「ハングル&フェイスストレッチング」と言う様な講座を開いており、好評だったようです。

この写真を見ても顎がスッキリしていますよね。そして少々ぽってり系かなと思っていた頬もフェイスストレッチングを熱心に行う事で余分な脂肪が燃焼され引き締まってきました。

この写真を韓国から送ってくださったときにこのような一文が付いておりました。
『撮影する際に、カメラマンの人が私の笑顔が自然で表情が豊かだとおしゃって、他の人より早く撮影が終わったと喜んでくださったんです。
それになんの仕事をする人かと聞かれて、笑顔の作り方を教える仕事です。と言ったら、 撮影に来るほかの新郎、新婦にも必要だと言いました。これから、営業先がこのような結婚撮影のスタジオにもできるのではないかと考えました。』

そうです。彼女は韓国でフェイスストレッチングを広めようと様々な方面にアタックして いるところなのです。楽しみですね。
来年は2世ご誕生と言う嬉しいニュースも入ってきました。
ステキな旦那様と幸せな家庭を築いてください。(2010.11.10)

本文デザイン画像

スタジオHOWフェイスストレッチング講師養成講座の修了生で構成される「フェイスストレッチング協会」も只今60余名のお申し込みをいただいております。その内の30数名の方がお集まりになって第1回の設立総会が開かれました。
大変盛り上がって、楽しいお話、有意義なお話も伺う事ができ、これからもこの雰囲気を維持して いきたいとスタッフ共々気を引き締めた事でした。
長い間フェイスストレッチングを応援してくださった外部の方からもお手紙やメールを頂戴しておりまして、皆様にご披露いたしました。

瞬目不全の治療で有名な沖縄の眼科医院院長の「東京に行く機会があったらぜひ皆さんに眼科の分野からのお話を」と言うありがたいお申し出や、他方面の研修講師をなさっている方からの「今だからこそのフェイスストレッチング活用」のご提案もありまし た。 又、名誉顧問 森川藤凰医学博士から激励のご伝言も会員の方々の力強いバックアップになるでしょう。

事務局も今後、会員証の発行、会報での情報提供、勉強会、親睦会と計画の実行に向けて忙しくなりそうです。 その会員証や会報を発行するにあたり、ロゴマークを決めたいと以前より検討されておりました。
『協会のイメージが伝えられ、どのような分野の方にも親しみやすく、でも品格があってインパクトも・・』と言う私達の大変身勝手な注文にデザイナーさんが対応してくださり、いくつか候補を挙げてくださいました。
さすがプロと感動しつつも少々注文を付けたり、ご相談しながら最終的に決まったのがこれです。
端正な女性の横顔、色はどの様な方面にも通用するオーガニックなオリーブグリーン。シンプルながらフェイスに関係のある協会だと認知しやすく、一度見たら覚えていただけそうだと思いませんか。

どうぞ今後どこかでお見掛けになられたら、『 あのフェイスストレッチング協会ね !』とお声をかけてください。
今後ともいっそうのご支援を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

早いもので、次にお目にかかるのは年明けですね。
寒さも厳しくなってまいりました。
お風邪など召しませんように、どうぞ良いお年をお迎え下さい。(2010.12.10)

本文デザイン画像
定禅寺通り

定禅寺通り

明けましておめでとうございます。
なんともあわただしかった1年が終わり、新しい年を迎えました。
本年もどうぞよろしくお付き合い下さい。

話は少し戻りますが、年末、ご多分に漏れず普段手を入れていない部分の大掃除にテンヤ ワンヤでした。
あまり触ることのない机の引き出しを開けたとき、古いノートを見つけて思わず中を見て しまったのが掃除の手を止めてしまうきっかけでした。
皆様もそういうことがあるでしょう?
雑記帳といえるそのノートには何十年も前の思い出や、感想文が雑然と書いてあったので すが、その中のひとつに「忘れられない人」と小さく書かれたページがあり、思わず読みふけってしまいました。

『「又、お目にかかりましょうね」、K先生は一言だけこうおっしゃったのでした。相手を包み込むような微笑でさらりと。
転校する子供たちの最後の日にご挨拶に行ったときのことです。
あわただしい引越しが決まって以来、あちこちで月並な少々重苦しいお別れの言葉を何回となく交わしてきた私にとって、それは一瞬息をのむような感動でした。・・・・・』 と言う書きだしで始まる一文は、40年近くも前の事になりますが、主人の転勤に従って仙台で3年ほど暮らしたときに娘の担任だった先生の思い出を綴った物でした。
数回、公の席でお目にかかっただけでしたが、妻であり、母であり、病人を抱えた家庭の主婦でありながら、生徒たちに懸命に関わる姿は今も目に残っております。 瑞々しい女らしさと他を思いやるゆとり、背筋を伸ばした生き方に憧憬の念を抱いており ましたので、この言葉が身にしみたのかもしれません。(写真は青葉区定禅寺通り)

仙台と言う土地柄、転校生を送り、迎えるのは日常茶飯事なのでしょう。そして送り出し た人々が再びその地に帰ってくる事もまず考えられないのでしょう。そのような状況の中で、いやみもてらいもなくこのような言葉を言える人の深い年輪を思ったことでした。

年の終わりの感傷が思い出に拍車をかけたのかもしれませんが、しばし掃除の手を休め、 杜の都の情景とそこで過ごした頃に思いをはせておりました。
私よりもずっと年上の方でしたが、今はどうしていらっしゃるでしょう。

仙台時代にお付き合いのあった友人達とは今でも年賀状のやり取りが続いています。
そう、今年もそれぞれに楽しいお葉書をいただきました。
又お目にかかる機会があるのかなー。

決して毎年同じ年末・年始ではありませんが、この時期だけの刺激が思い出を呼び戻してくれます。 除夜の鐘、羽子板、屠蘇杯、破魔矢、年賀状、箱根駅伝、大学ラグビー準決勝・・。
今年もまたどのような思い出を積み重ねていくのでしょう。(2011.1.3)

本文デザイン画像

先日「日本酒学講師 講習会」と言う2日間に渡るセミナーの中で「笑顔レッスン」を担当させていただきました。
このような講習会があること自体、日本の豊かさを感じさ せますね。昨年この主催団体でテイストさせていただいた日本酒のほんのりとした甘さを思い出しました。

受講生の方はこの講座で様々な知識や表現法を学んで資格を取得し、日本酒の魅力を伝え ていくための講習会やイヴェントの企画・指導に関わっていかれるようです。
下戸の私が言うのもなんですが、確かに日本酒は奥深いものがありますし、好みも様々な ようですので、より深く薀蓄を傾ける方が出てきそうです。
日本酒文化と言う様なものがもっと浸透していけば、この微妙な味わいをより多くの方に楽しんでいただけますね。
韓国や香港からご参加の方もいらっしゃいました。韓国あたりへの日本酒の輸出も増えて いるようです。

どのような分野にしても、講師と呼ばれる方々に求められるのは「コミュニケーション能 力」です。特に今回の講師のように皆様に楽しんでいただく事が大きな使命になってくる場合は絶対に必要な事でしょう。受講生の中に坂本龍馬のいでたちでご参加の方がいらっしゃいましたが、このくらいのサービス精神と遊び心は欲しいですよね。
そのコミュニケーションの最大のツールと呼ばれる「笑顔」に焦点をあてて、何かを伝えたい時には、表現力がいかに大切かと言う面から講座を進めてまいりました。いくらお気持ちがあっても、それが表現できなければ相手には伝わりません。
その「表現力」を担っているのがいわゆる表情筋と呼ばれるお顔の筋肉なのです。 「表情」だけではなく、講師としての絶対条件である「話をする」という表現にも。
そして、使わなければ柔軟性を失い、衰えていくのも筋肉の特徴です。
まず、代表的なエクササイズで顔の筋肉を柔軟にして力を付ける方法を。次はその筋肉を より有効に使いこなす方法のひとつとして「良い笑顔の条件とレッスン」を皆様に体験していただきました。年齢の幅も広かったですし、男性も女性もご参加でしたので、なかなか楽しいお顔が拝見できました。(体験したことのある方はイメージできますね?)

やがて、日本酒の魅力を笑顔で楽しく伝えて行って頂きた いと陰ながら祈っております。
どこかでお目にかかる機会もあるかしら。

只今、就活関係のカリキュラムも組んでいるのですが、ここでも「印象の良い職業人を育てる」と言う課題が私達の担当です。
表情筋を充分に使いこなしていただきましょう!(2011.2.10)

本文デザイン画像

先日、ある企画会社の方からサービス業務の方を対象とした社内報のご相談があり ました。
今回は「身だしなみ編」だったのですが、挙げてくださった項目の中に「疲れた顔をカ バーして元気な笑顔」と言うのがありました。
うれしかったですね。
そうです。サービス業務の方にとって、お顔を好感度の高い状態に整えておくのも身だし なみなのです。これはメイクや髪型だけではカバーしきれません。
そして、この部分は「すぐにそこで・・」と言うわけには参りませんので、普段から整え る努力をしていただきたいのです。

仕事の現場に出ている方の身だしなみは勿論ですが、この春就職の希望をしていた方々は どうだったのでしょう。相変わらず雇用情勢は厳しいようですね。
面接時の印象の大切さはよく言われますが、このときにも上記の身だしなみは物を言いま す。元気な笑顔で、表情豊かに、しっかりした話し方が出来たでしょうか。 それでなくても緊張で顔がこわばったりしそうな状況ですので、顔の体操で筋肉の緊張を ほぐし、柔軟にしておきましょう。

自然な笑顔のための頬の筋肉、
しっかりした話し方のための口周辺の筋肉、
すっきりと伸びた姿勢のための首の筋肉。
身だしなみを整える為には欠かせない部分です。
エクササイズのページにもいくつか載っておりますので、試してみてください。
勿論、普段から様々なエクササイズを繰り返し行っていただきたいのですが、店頭に立つ方も面接室に行く方も、その前にちょっと化粧室で・・なんてやってみるのも、お顔の緊張をほぐし、表現力を意識する助けになるかもしれませんね。(2011/03/10)

本文デザイン画像

東北・関東大震災から早くも一ヶ月経とうとしております。
被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。

1月のこの欄で仙台で暮らした頃の思い出を記したばかりでした。短い滞在期間でしたが、その間に例の宮城県沖地震を体験しておりますので、本当に他人事とは思えません。
東北の方々の落ち着いた地道な対応の仕方を今回の事とあわせて思い出しておりました。
その瞬間は本当に怖い思いを致しましたし、我が家も庭に面したガラス戸が全部飛び出したり、ブロック塀が倒れたり致しました。
でも、思い出に残っているのは、ライフラインの中で都市ガスの普及が一番遅れたとき、プロパンガスを使っているお宅が「お風呂に入りに来ませんか?」とお声をかけてくださったことです。そこのお宅の風呂場も壁が落ちたりしておりましたが、10日ぶり位で子供達とゆったり湯船につかる事が出来たのは本当にありがたかったです。

あの時とは比べ物に ならない今回の被害でしたが、日本人の冷静な秩序ある対応が外国のメディアなどでも取り上げられておりました。
大丈夫ですね!混乱なく立ち上がれますね!
亡くなられた方々は本当に無念であられたと思いますが、その方々も復興を望んでいらっしゃるでしょう。
私達も出来るお手伝いはさせていただきたいと、願っております。

今でも僅かな付き合いのある友人にお見舞い状を送ったら、大過なかったというお報せとともに、「先日前を通ったら、あなたが住んでいたお家も無事のようでしたよ」と書かれて おりました。
大通りから入ったあの路地、裏道を抜けると木々の間から見渡せた小学校の校庭、遅い春を一気に誇るような桜の開花・・・。
懐かしい風景にもう一度会いに行きたいです。

まだまだ余震は続いておりますし、福島の原発の問題も心配ですが、今回の事で「私達は繋がっているのだ」と言う普段は意識から落ちている当たり前の事柄が認識出来たように思いました。

被災地の皆様も、支援にあたっている方々も、どうぞお体だけは気をつけてください。 お大事に!(2011,4,10)

本文デザイン画像
   ヤン・リーピン

   ヤン・リーピン

ヤン・リーピンをご存知ですか? 
中国雲南省 少数民族ペー族出身の舞踊家で、今世界的に注目を集めています。 もしかしたら90年に北京で開催されたアジアオリンピック閉幕式の「孔雀の精霊」の舞い姿を記憶している方がいらっしゃるかもしれませんね。 昨年の春、東京で上演された「シャングリラ」の舞台を見てすっかりファンになってしまいました。
ぜひもう一度・・と思っておりましたら、この春 又の來日があり、すぐにチケットを確保した次第です。
今回のタイトルは「クラナゾ」。
チベット人の根底にある思想を探ると言う様な意味でしょうか。
一人の老婆が70歳を機に巡礼の旅に出る・・聖地に至る道をたどりながら、様々な人々の暮らし、儀式、祭礼などを体験し、最後に菩薩よって天空に導かれて いく・・・と言ったような構成なのですが、民族舞踊を高度な芸術表現に昇華させた舞台は、前回の「シャングリラ」をしのぐ圧巻でした。
ヤン・リーピンの「菩薩の舞」も勿論ですが、そのほかの様々な群舞・パフォーマンスも・・と書き始めるときりがないのですが、ぜひもう一度観たいものです。

今回この欄で取り上げたのは、彼女の筋肉ってどうなっているのかしら・・と思ったからです。
あれだけの表現をするのですから、鍛え抜かれた身体である事は間違いありません。
筋肉が鍛えられた身体と言うと、筋骨隆々・・とイメージしてしまいますが、筋肉があるの?と言うくらい細くたおやかな印象ですね。
でも、あのしなやかでありながらダイナミックな動きは、やはり鍛えられた筋肉の働きなのでしょう。
と、堂々巡りをしてしまいますが、筋肉の働きって素晴らしいですね。
私達も痩身でありながら良い姿勢を保ち、優雅にも力強くも振舞える体を作っておきたいものです。

そうです。お顔も無駄な贅肉を引き締めて、しかも様々な表現力を持たせたいですね。
そのイメージで毎日のフェイスストレッチング レッスンを行ってください。

現在、就職支援の講座でも筋肉レッスンを行っております。
顔も体も筋肉を柔軟にして表現力をつけることが、面接の場でも仕事についてからも、とても大切な事なのです。(2011.6.10)

本文デザイン画像

スタジオHOWでは只今厚生労働省支援の元に基金訓練講座を行っております。
接客に関わる仕事を念頭においている方が多く、ブライダル方面を目指している方もいらっしゃるようです。
あるホテル衣装部の職場見学の日に、丁度BIA(日本ブライダル事業振興会)の総会があり、立石はそちらに出席しました。
午前中は「ブライダルコーディネーター 接客ロールプレイング」の最終試験があって、大変興味深く拝見してまいりました。
ブライダルと言う晴れの日のお手伝いをする大事な役目の方々でもあり、フェイスストレッチング分野が普段提唱している事項が当然かかわるだろうと考えられ ましたので。  

プログラムに記されていた審査基準が下記4項目でした。
(新郎・新婦役への10分間の応対という設定で判定されます)
・ 好感度(身だしなみ、いきいきした表情、美しい所作、はきはきした受け答えなど)
・ コミュニケーション力(挨拶、言葉遣い、ニーズを引き出す会話、正確な聞き取り)
・ 販売力(適切な説明、ニーズに合わせた提案・アドバイス 客への気配り・気遣い)
・ お客様役から見た好感度 (新郎・新婦役の俳優が感じたこと)
ファイナリスト10名の方のロールプレイングでしたので、皆様それなりにお上手でしたが、同じ設定、同じ様な会話内容の10分間だっただけに表現方法の差が歴然として、なかなか面白かったですね。
いずれにしても、舞台上で行われている事を離れた所から見ていると、表情・態度・話し方といったノンバーバル・コミュニケーションが印象に大きく作用する のだとあらためて感じられた事でした。
自分の目からは見えないだけに、つい意識から遠のいてしまうこれらの事を、もっと体に覚えこませなければいけませんね。

私どもの講座を受け ていらっしゃる方々にも、もっと認識していただきましょう。その一番基本になるのが、顔も体も柔軟な筋肉を保っておくことです。
日常生活の中での鍛錬が必要になってきますが、初日の講話でも申し上げました。「美容面にも、健康維持の面にも効果があるのだから、遣り甲斐はあるでしょ う!」と。
(今回の受講生は全員女性でしたので)(2011.7.10)

本文デザイン画像

私共の近所 墨田区を中心に活動している新日本フィルハーモニー交響楽団は、下町にふさわしく大変親しみやすいコンサートをいつも提供してくれています。
夏にはサマーコンサートがあるのですが、ロビーでは墨田のお土産祭りなども開かれ、ちょっとした夏祭りムードです。
何よりも楽しいのは、指揮者以外は皆様Tシャツでの演奏なのです。
“Tシャツでクラシック”なんて演奏会に行かれたことがありますか?

今回のタイトルは
〔東京スカイツリー~ ヘンデル(オカン)とモーツアルト(ボク)と、時々ハイドン(オトン)~ のある日〕 どこかで聞いたようなタイトルですね?

前半はピアノ独奏によるヘンデルの〔水上の音楽〕第一曲アレグロで始まり、ハイドン、モーツアルト、とタイトルの一家の曲が続きました。(ボクのナレー ション付です) 

そして休憩の後がベー トーベンの「運命」でした。
想像できますか。あの冒頭の「〔ン〕タタタターン」が全体のテーマになっている勇壮な曲をTシャツで演奏するのです。
想像していたときは違和感があったのですが、始まってしまえば、第一楽章から第四楽章までぐんぐんと積み上げていくような曲の構成に、満員の観客全体が飲み込まれてフィナーレを迎え、最後はスタンディングオべーション・・・。
別世界に案内されたような、体中に活力を埋め込まれたような気分で、スカイツリーの見える会場を跡にしたことでした。

ここだけでなく、最近はクラシックの生演奏が身近に手軽に聴けるようになったのですね。 クラシックの演奏だけでなく、オペラもバレーも芝居も・・、世界中の様々なアイテムが普段の生活の中で楽しめます。
昨年でしたかしら、午前中にセーンジャーの馬頭琴のコンサートを聴き、午後はヤングアメリカンズのショウを見に行く事になった日がありました。
どの分野に関しても私はあまり専門的な知識を持っていないのですが、双方の醸し出すまったく異なったムードに、世界が広いなと言うことと日本の文化の豊か さを思ったことでした。

Tシャツの話に戻ります。
昨年とは異なって色の種類が多かったのですが、あれはどのように決めたのでしょうね。
一言で言えばどの色も〔ブルー〕と言えるのですが、彩度も明度も様々、またイエローベースもブルーベースもありで、全部で7色でした。
少々カラリストの意識で眺めてまいりました。

さて、最後はわれらがフェイスストレッチングの話題で締めます。
観客の大きな拍手で何度も舞台に呼び戻された指揮者 大友直人氏の笑顔がステキでした!!(2011.8.10)

本文デザイン画像
伊藤病院

伊藤病院

久しぶりで表参道の甲状腺専門病院にいってきました。午前中だけで700人くらいが受診するとも言われている全国的に評判の病院です。
それだけの方が診察室や各検査室に移動・出入りをするわけですが、ざわざわと混雑して・・と言う印象はまったくないのですね。静かで落ち着いた雰囲気です。
受付・診察室・検査室の各フロアに「確認くん」と言う機械が設定され、診察券を入れると、どこに移動したら良いか、担当医の名 前、待ちの人数は・・と提示されます。そして順番が近付くとモニターに受診番号が表示され、その近くで待つという態勢に入ります。
また、携帯電話からでも「確認くん」にアクセスできるようになっているので、待ち時間も上手に使え、混雑も緊張状況もありません。
勿論、受診後の会計も何台もある自動精算機で簡単に。
30年ぶりくらいで行った私は「へー?」とあちこち見回したり、診察券を入れて確認したり、持参の短編小説集を読み進んだりして、3時間近い待ち時間もあまり苦になりませんでした。
さすが機械化の現代、随分便利になったものですね。

でも・・・。でも、です。
何よりも頼りになり,心強いのは担当医の親切な対応であり、看護婦さんの優しくわかりやすい説明なのです。妙な質問にも、理解できない様子にも静かに答えてくださる暖かな笑顔にホッとする方は多いでしょう。こちらの病院はいわゆる外科や内科ではないので、いかにも病人・・と言う感じの方はいないのですが、とにかくそこにいるのは病を持った方々なのですものね。
私共のフェイスストレッチングも大病院のお医者様・看護師さん対象セミナーをあちらこちらでさせていただきました。「医者も接 客業なのですよ」とおっしゃった先生もいらっしゃいましたが、ノンバーバルコミュニケーションの必要を感じてくださってのご依頼であり、私共もその想定の元に必要な実習を組み込んで行ってまいりました。
でも、自分が患者の立場に立ってその場に臨んでみると、その実感は又大きな意味を持ってまいります。
ご専門の分野に関して気の抜けない大変なお立場は重々察しがつきます。患者さんはそのお力に全面的に頼っています。それに加えてもっともっと温かな表現力で、患者さんの強い味方になってください。
(写真 伊藤病院webサイトより)(2011.9.10) 

本文デザイン画像
当時の読売新聞

当時の読売新聞

10月の声と共に季節感も一転し、仕事もあわただしくなってまいりました。
実りの秋にふさわしく、様々な方面からセミナーのお話などがあるのですが、感慨深いご依頼がひとつありました。
今月22日(土)23日(日)に東京国際フォーラムで「口腔保健フォーラム2011」が開かれます。日本歯科医師会と読売新聞東京本社の主催です。
「歯と口から始まる健康ファミリー」と題されたこのイべントは、親子を対象に歯や口の健康状態を保つ方法を楽しく知っていただこうというものです。
「孫達を連れて行きたいなア」と思うようなステージもあるのですが、私どもは小さなブースを頂いてステージの前後、計16回にわたってフェイスストレッチ ングのミニレッスンを致します。「歯と口の健康は顔の筋肉と関係がある」と言うテーマからのご依頼で、永い間歯科関係の先生方にご理解いただき、こちらも ご協力をしてきたことが認められたのかとうれしく思いました。
でも、感慨深かったのはその会場と主催新聞社が私どもに取って忘れられないところだったのです。
12,3年前のことになるでしょうか。読売新聞「わたしと仕事」欄で立石のフェイスストレッチングが取り上げられ、大変反響があったということで、読売新 聞社主催セミナーのご依頼をいただきました。その時の会場が開館して間もない話題の東京国際フォーラムだったのです。

大変緊張してお引受けしたセミナーでしたが、最新の設備なども使用させていただき、抽選で選ばれた受講生の方々も大変熱心で、最後に皆様と記念撮影をして盛況のうちに終る事が出来ました。 その様子が新聞紙上で大きく取り上げられ、フェイスストレッチングは一躍 日のあたる場所に出て行ったと言う様な経緯があったのです。

この分野は、様々な方面のご協力を頂いて今のように知られるようになったのですが、このときのご対応の有り難さは今も心に残っております。

セミナーの準備も当日もアシスタントとして一生懸命サポートしてくれたスタッフ達が、今は経験豊かな講師となり、今回皆様を楽しませる役目に回ります。
イべントの中の限られた時間ですので、全容をお伝えすることはできませんが、顔の筋肉が美容面、コミュニケーション面のみでなく、健康面にも深く関わって いることを多くの方に認識していただきたいと思っております。

さて、このような感慨から現実に戻ってみると・・・、皆様だってこの時期ですもの、健康も大切だが夏の疲れた顔をすっきり見せたいと内心願っていますよ ね。
最後に顎をスッキリさせるエクササイズを二つ、ご一緒にやってみましょう。
お口の健康にも関わります。

*二腹筋のエクササ イズ(二重あご対策に効果的)
① 背筋を伸ばし、ゆっくり天井を仰ぐ 5秒
② 口を大きく開ける         5秒
③ そのままで            5秒 
④ 上を向いたままで、口を閉じる   5秒
⑤ 自然の状態にもどす        5秒
(3回繰り返しましょう)

*顎舌骨筋のエクサ サイズ(舌に力をつける事は健康にも関わります)
① 背筋を伸ばし、ゆっくり天井を仰ぐ 5秒
② 舌を垂直に出来る限り出す     3秒
③ そのままで            5秒
④ 舌を引っ込める          3秒
⑤ 自然の状態にもどす        5秒
(3回繰り返しましょう)

何れも無理のないように、ご自分のペースから始めてください。
普通の状態で舌を出してみる事だって効果があるのですよ。
( あごの下に感じる所があるでしょう? )(2011.10.10)

本文デザイン画像

一ヶ月経つのは本当に早いですね。前回の続きです。  

懐かしの東京国際フォーラムで開かれた「口腔保健フォーラム2011」のご報告です。
チラシをご覧頂いてもわかりますように、口腔ケアの大切さを楽しく知っていただこうとの目的で、小さなお子様連れのご家族を対象に開かれたイベントです。  

初日は前日からの雨で心配したのですが、2日間とも大勢の方がお集まりくださり、本当に賑やかな会場でした。
私共のブースではステージの前後に2回ずつ、ママたちを対象にした15分のミニレッスンを行う予定になっておりましたが、天候・ステージの進行・人の流れ・お子様同伴など読みきれない条件の中で、予定通りには中々参りません。イベントはどこでも臨機応変を求められる事が多いのですが、今回もベテランの講 師たちが上手に進めてくれました。

お子様のためのレッスンなのですか?と思われる様な回もありましたが、楽しいお顔を手鏡に映しながらのレッスンと言う事もあり、幼稚園くらいのボクやワ タシが熱心に取り組んでいましたね。
そうです。お子様にとっても必要な意味を持つエクササイズなのです。以前ポプラ社発行の児童図書の中でもとりあげていただきましたが、小さいうちから口唇 力と噛む力をつけておく事は健康維持に繋がります。
最近の子供たちの食べ物は柔らかい物が多すぎるといわれておりますが、口の周りに力がなくなるとポカン口になってしまう傾向があります。そうすると、本 来鼻で浄化されて入るはずの空気が雑菌を含んだまま口から入り、アトピーや喘息の要因ともなるとか。

子供ばかりでなく大人もですが、噛む力をつけておく事はとても大切です。
しっかり噛まないと唾液が分泌されません。
「唾液こそ若さの秘薬」と書かれている本もあります(知恵の森文庫「不老は口から」)。
簡単に唾液の働きを抜粋しておきますと
・嚥下作用を促す ・消化作用、抗菌作用の促進 ・粘膜の保護、修復作業
・歯の保護、再石化作用 ・活性酸素を除去する ・ストレスの解消

口の周りに力をつけておく事はフェイスラインを整える、しっかりした話し方に繋がる・・と言うばかりでなく、健康面からも大切なのですね。

では、口唇力と咀嚼に関わる筋肉を試して見ましょう。
ゆっくりと、まずはご自分のペースで。

*口輪筋のエクササイズ(美しい口元と健康維持のために)

①口をすぼめて、前 方に突き出す  3秒
②そのままで           5秒
③すぼめた口を元に戻し、歯を巻き込んで外側いっぱいに引く 5秒
④そのままで           5秒
⑤自然の表情にもどす       5秒
(3回繰り返しましょう)

*咬筋のエクササイズ(顎のたるみを防ぎ、噛む力をつけよう)

①奥歯を強くかみ締める       3秒
②そのままで            5秒
③自然の状態に戻す         3秒
(3回繰り返しましょう)

口の周りが暖かくなってきませんか? 血行もよくなってきます。(2011.11.10)

本文デザイン画像

『ものがたり  ある小さな島。その島民の言葉には色があり、それぞれ異なる固有の色を持っている。いつどこで発言しても、その色によって誰の言葉かが特定できてしまう。そのためこの島の住民はいつも慎重に発言し、決してうそをつかない。・・・・・』
いつでしたかしら、新国立劇場に行った時に、上記のような解説が付いた芝居のご案内を頂きました。『イロアセル』とタイトルが付いておりました。

私もカラリストの前歴を持っておりますので、「フーン、このような色の使い方もあるのね。なかなか面白そう・・」と思っていたのですが、結局観に行く事は出来ませんでした。 舞台上でどのように表現されたのでしょう。観客を納得させるような舞台装置や照明はどのように工夫? 又、『舞台上で発する声に反応して、投影される色が形を変え・・』とありましたが、それぞれの役の声をどのように表現?・・作り上げるまでの裏作業を覗いて見たいと思ったことでした。

この芝居の観点とは少しずれますが、私どもスタジオHOWが取り組んでいるのは「パーソナルカラー」と言う分野です。
「その方の肌のいろ、目の色、髪の色などから分析して、その方を一番引き立てる色の特色を掴み・・・」と言うことなのですが、今回思いました。「声とのバランスは考慮しなくて良いの?」と。
だって、そう思いません? 明度も彩度も低い渋い色の洋服をお召しになった方が、甲高い声でお話になったら・・・? 
ありえないのかしら? そのような色の似合う方は落ち着いた声で静かにお話になるのかしら?・・・自然に?
それともプロとしてはそこまで考慮に入れてお似合いの色の分析を行う?
または色分析をした後のアドバイスの時に、「落ち着いたお話の仕方をなさる方が全体の雰囲気が整って・・」などと申し上げることもあるのかしら?
でも、そのあたりも総合してその方の魅力の結集ですよね。
等と、堂々巡りをしてしまいますが、もしカラリストとして活躍していらっしゃる方がこれをご覧になったら、ぜひご意見を承りたいものです。

さて今回はどのようなエクササイズをご披露しましょうか。
喉を締め付けない話し方をするために「顎舌骨筋」はいかがでしょう。
美しい首筋を作るためにも、いびきや無呼吸症候群の予防にも関わる筋肉です。

■顎舌骨筋のエクササイズ■
① 背筋を伸ばし、ゆっくり天井を仰ぐ  5秒
② 舌を垂直に出来る限り出す      3秒
③ そのままで             5秒
④ 舌を引っ込める           3秒
⑤ 自然の状態にもどす         5秒
(3回繰り返します)

舌を出す事も簡単な様でいて、出来るだけ垂直に・・と言うのは難しいかもしれませんね。
無理のないように、少しずつ慣れて行ってください。 (2011.12.10)

本文デザイン画像

皆様はどのような新年を迎えられたでしょう。
昨年は本当に「激動の・・」と言う様な一年でした。
普段はあまり意識しない他人の生活をこれほど心配した事もあまりなかったのではないでしょうか。
年賀ハガキにも「おめでとう」とか「お慶びを・・」と書く事がためらわれた事でした。

そのような中ですが、私共はありがたいことに忙しい新年が始まりそうです。
年初早々NPO法人FBO様のご依頼により東洋大学国際地域学部国際観光学科の3,4年生を対象にしたセミナーをさせていただきます。
就活の為とこのような分野に携わる方の社会人としての心得と言った目的でしょうか。
月末には酒学講師講習会カリキュラムの一端を受け持たせていただきます。
又、小学校の先生を対象にした雑誌の取材・撮影も入ります。
月半ばからは、ベーシックコース、講師養成週末コースのレッスンも始まると言うなかなかあわただしい1月です。

続いて入ってきている商工会議所、保健センターなどのご依頼を眺めましても、フェイスストレッチングが様々な方面に認識していただき、活用されてきているのを感じます。
私達が願ってきた事が浸透しつつあるのでしょうか。
フェイスストレッチング協会の認定講師の方々からも、なかなか楽しい報告が入ってきます。

私共も心して皆様のお役に立つような進め方をしてまいりたいと、スタッフとも話し合ったことでした。
今後ともご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

まだまだ厳しい状況の中にいらっしゃる方々も多いと思いますが、本年がどなたにとっても一歩前進の年になりますよう心よりお祈りいたします。 (2012.1.3)

本文デザイン画像

今回も言ってしまいました。『講師に必要なのは好奇心とおせっかい心なのよ』と。(「おせっかい心」等と言う言葉があるかどうかはわかりませんが)
フェイスストレッチング講師養成コースが佳境に入ってきました。はじめのうちは心もとなかった方々の「教える立場の実習」が、回を重ねるごとに自信がほの かに見え始めて・・・。その姿を見ているのはとてもうれしいのです。
今回の皆様もそれぞれの持ち味で良い講師になられるでしょう。

先日は外部団体様のご依頼により「日本酒学講師講習会」という2日間に渡る講習会の中で「素敵な笑顔の作り方」と言うセミナーをさせていただきました。最 後に撮った記念写真も送ってくださったのですが、皆様良い笑顔でした。
コミュニケーション力のある講師として日本酒の魅力を伝えていかれる事でしょう。

先月は小学校の教師を対象とした雑誌の取材もありました。
教師と講師、はじめの一文字が異なりますが、求められる要素は同じでしょう?

講師と言う仕事の『ヤリガイ』は何でしょう。
他の方に様々なことを教えて差し上げたい・・・、その方を目的に沿って仕上げて差し上げたい・・・Etc. 考えてみればおせっかい以外の何物でもないで すよね。
でも、それが講師の遣り甲斐でしょう?
そしてそのためには様々な知識・技術を自分のうちに溜め込んでおかなければなりません。
このように分解して書くとなんだかいやらしくなってまいりますが、これが苦にならずに、特に意識もせずに熱を持って積み上げていけるのが講師に必要な要素ではないのかしら。

今年は年初からいろいろな方面の講師を目指している方々に接することになりましたので、あらためて意識をしてしまいました。

何のとりえもない私ですが、好奇心に釣られてあれこれとやってまいりました。そこから得てきた物もたくさんあります。又、それらを統合して、ご興味のある方にぜひ伝えたい!・・・と思っている私も確かにおせっかいですね? ・・・うん!! (2012.2.10)

本文デザイン画像

シルバーパス、シニアサービス・・・表現は様々ですが、最近 年齢の高い層へのサービスがあれこれありますね。
最近・・ではなく以前からあったのかもしれませんが、立石もその年齢になってあんな事もこんな事も、と目に付くようになったのかもしれません。
シルバーパス・・年に一回大変お安い価格でパスを購入すると、都内路線バス、都電、都営地下鉄が乗り放題です。
映画館のシニア割引・・映画は芝居などに比べると本当に安く楽しめるのですが、なお安くなります。

そう言えば、観たい映画もいろいろあるのですがなかなか行かれません。
他にもシルバー、シニア対象のサービスがありますか?
高級料亭のお料理も・・なんてさもしい事を考えるのは、はしたないですね。

これからが本題です。
今 年に入って、自転車の通行路について大変厳しい規制が行われるようになりました。私も自転車愛用者なのです。自転車マークのない一般的な歩行者通路は基本 的には避けなければならなくなってまいりました。確かに歩行者として歩いているときには「危ないなー」と思うこともあります。
自転車も車両とみなされると言う事で車道を走るのは良いのですが、駐車中の車が多く、それを避けて走ると脇で走行中の車はさぞかしヒヤヒヤしていると思い ますし、自転車側としてもドキッとする事が多いです。 省エネで小回りが利く大変便利な乗り物が、あちらでもこちらでも邪魔にされ肩身の狭い思いをしている、と言うのが現状ではありませんか。

ところが先日、このようなニュースを耳にしました。「13歳以下と70歳以上は自転車で歩道を走って良い」と定められているのだと。
そうなんだ、そうなんだ! ここにもお子様割引とともにシルバーパスがあるのだ!
でも、その証明は? 首に生年月日を書いた札をぶら下げる? それとも顔パス?
映画館のチケット売り場で顔パスが通るのは複雑な気分、と言っていた友人がおりましたが、ここはもっと厳密ですね。
「歩道を走ってはいけません!」と呼び止められると思わずニッコリしてしまうかしら。

これからシニア層の方々とレッスンをする時のキャッチフレーズが決まりました!
“顔パスの通用しない顔を作ろう!!”
さあ、皆様とご一緒にフェイスストレッチングのレッスンを頑張りましょう!

真面目に本題に戻って締めくくりますが、歩行者、自転車、自動車、どの立場からも充分に気を配りながら、お互いの便利な手段を安全に有効に使って、この忙しい生活を支えて行きた いですね。
(2012.3.10)

本文デザイン画像

我が家の近く、親水公園沿いの桜が咲き始めました。
今年は大分遅かったのですが、さすがにこの陽気です。

このコラムがアップされる頃には小学校の新学期も始まっていますね。
学校の校庭に桜が必ずあるのは、丁度その頃に満開になるからなのでしょうか。
記念写真の背景としては本当に春らしく、新生活に向けての華やぎがあります。

話は変わりますが、年末から年初に掛けて取材があり「小三教育技術」「小四教育技術」にフェイスストレッチングが取り上げられました。小学校 学級担任のための応援マガジンなのですが、いろいろ参考になる話題が載っております。
今回フェイスストレッチングを取り上げた目的は、新しい学期の新しい顔合わせで、生徒からも保護者からも「親しみやすい」「頼りになりそうな」先生と思っ てもらえるよう、表情と態度を意識して「好印象を手に入れよう」と言った所でしょうか。

確かにどのような場合でも同じですが、第一印象はとても大事です。そしてその印象がその後永く尾を引きます。
特に学校の先生には大勢の目が集まりますし、学級担任ともなれば当然話題にも上りますので大切な場面ですね。

先生だけでなく、私達も陽光まぶしいシーズンの新しい出会いのために、お互いにもう一度表情に意識を持って整えて置きましょう。

今回は印象を決定する笑顔をもう一度見直してみましょうか。こんな事もやってみてください。
・まず鏡を見ずに笑顔を作って、そのまま鏡を見てください。
・想像していたような笑顔をしていましたか
私達は意外に自分の意識と実際の表情が異なっている事が多いのです。
以前にも登場いたしましたが、もう一度笑顔レッスンをして見ましょう。

*まず細めのストローを横に軽くくわえてください。
*そのまま頬を上げて行きます。口角も自然に上がっていきましたね。
*このくらいが笑顔として丁度良いかなと思ったところで10秒ほど静止。
 頬の筋肉に感触を覚えこませます。
*次にその感触を頼りにストローを使わずに引き上げてみてください。
 口元もゆったりと、目も優しい印象になりましたか?

口元に力の入った笑顔はいわゆる「作り笑顔」と言う印象を与えてしまいます。このレッスンのように頬の筋肉を使った笑顔は目元もほんのりとやさしい印象に なりますし、口元が自由ですので笑顔のままでお話もできます。
初めのうちはぎごちないかも知れませんが、繰り返しやっていただくと自然な表情が作れる様になります。 試していただいてお解かりのように、これは頬のリフトアップの効果もあります。頬に共鳴させたゆとりのある話し方にも繋がります。
一石何鳥の効果でしょうか。

主に関わるのは頬の3本のサスペンダー〔上唇挙筋、小頬骨筋、大頬骨筋〕と笑筋です。
「・・・?」と言う方、もう一度思い出してくださいね。
(2012.4.5)

本文デザイン画像

以前にEライン美人のお話しをしたことがありましたね。
顔を横から見たときに鼻から口、顎への線が丁度アルファベットのEの字に見えるから・・とも、エステティックラインの略とも言われていますが、横顔の綺麗な人のことです。
自分ではつい正面からのみ見てしまう顔ですが、他人からは意外に横顔がチェックされます。
鼻と顎を結んだ時にそのライン上、もしくはその内側に口がある・・これが横顔美人の条件とも定義付けられています。
三面鏡をいろいろ動かしながら、ご自分の横顔をチェックして見ましょう。

先日面白い記述を目にしました。
今ちょっと話題になっている小説の中に「ハリウッドライン」と言う表現が取り上げられていました。ハリウッドのいわゆる美人女優さんの口は必ず鼻と顎を結んだラインの内側にあるとのこと。
確かに欧米系の美人は鼻が高いですし、顎も細くしゃくれたようになっていますから、当然 口はそのラインにも触れずに中に納まりますね。
往年のエリザベス・テイラーや、切手にもなったこのオードリー・ヘップバーンの横顔写真を見ても本当にきれいです。

われわれ日本人の顔はそのように凹凸がありませんので、少々難しいかもしれませんが、横顔を見た時に口がそのラインより明らかに外に出ている・・と言う印象は出来れば少し緩和したいですね。
もう一枚のきれいな横顔写真は韓国女優のハン・へジンですが、ハリウッドラインほど極端でなく、でもほんのりと優しくラインの中に修まっています。

さて、ここからが表情筋の活躍です。
三面鏡で横顔を写しながら、まずは全然力の入らない(だらけた?)顔をしてください。下手をするとラインから口が外に出そう?
では、次に頬と口の周りの筋肉を駆使しながら頬を引き上げて行って見ましょう。口元も引き締まりました! 
どうですか? ラインの内側に口が修まって来ましたでしょう。正面から見たお顔も勿論ですが、横顔の印象も随分変わりましたね。
ふだんこのあたりの筋肉を使っていないと、この状態をキープするのはなかなか大変ですが、いつも申し上げているように“ほほえみ”の印象がキープできている方にとっては何でもない事ですね。
さあ、ご自分がお持ちの顔の筋肉を充分に使いこなしてあげましょう。
そして、横顔にも意識を持ってください。
(2012.5.10)

本文デザイン画像

中学・高校時代の友人が中心になって年に2,3回「文学・歴史散歩」と言う催しが行われます。早いもので、もう10年以上も都内近郊をあちらこちら歩き回ったのですね。 今回は世田谷城址でした。本当に広かったであろう世田谷城の跡にある街並み、神社・仏閣と史跡めぐりをしました。
井伊直弼、桂太郎、吉田松陰・・と歴史上 馴染みのある顔ぶれのお墓もありましたが、有名な豪徳寺には招福堂があり、招き猫が鎮座しておりました。

引率の先生(友人の義弟なのですが)から下記のような説明をうけました。
今でこそ荘厳な趣の名刹として知れ渡っている豪徳寺もかっては少数の雲水が修行をするくらいの貧寺だったのだそうです。

そこの和尚さんが猫を愛し、自分の食事を与えてわが子のように育てていたのですが、あるとき「汝我が愛育の恩を知らば何か果報を招来せよ」と言い聞かせました。
すると、ある夏の昼下がり門の辺りが騒がしくなり、鷹狩とおぼしき武士五六騎が和尚に向かって「当寺の前を通過せんとするに、猫一匹われらを見てしきりに手招きする様不審なれば尋ねいるなり」と寺に入り、丁度降ってきた夕立を避けて休息を取りながら和尚の説法を聞き、大喜びで帰依の念を表したとのこと。この武士が彦根城主井伊直孝で、この後井伊家の菩提所となり、多くの寄進も寄せられ一大伽藍となった由。和尚はこの猫の墓を立てて懇ろにその冥福を祈ったのだそうです。ゆえに猫寺とも呼ばれて、やがてこの猫の姿形をつくり招福猫児と唱えて拝めば吉運がやってくると伝えられ、後世まで皆の祈念の対象となってまいりました。
(豪徳寺招福猫児案内より)

あの猫は毛繕いをしていただけなのだ、との説もありますが、確かに猫にはこちらのうかがい知れない神秘性を感じる事がありますね。
我が家の周辺にも顔なじみの猫ちゃんたちが何匹もいるのですが、あの可愛い手で福を招き寄せてくれないかしら。

エーと、エーと、今回の話題はどこでフェイスストレッチングと繋げたらよいのでしょう。 散歩に一緒に参加したバスケット部の後輩から「今もお顔のレッスンをしていらっしゃるのですか?」とお尋ねがありました・・。
現在、人相学をわかりやすく伝えていらっしゃる先生の出版にお付き合いさせていただきまして、「幸せをつかむ顔トレ」の部分を担当しております。
どなたにも招き猫ならぬ「幸せ招き顔」になっていただきたいですね。
(2012.6.10)

本文デザイン画像
歌舞伎座

歌舞伎座

一昨年は歌舞伎座の建て替え直前と言う事もあって、近年では稀な皆様の観劇ブームだったようでしたが、昨年から今年も何かと話題が多いですね。
勘九郎丈の襲名に伴う平成中村座の7ヶ月に及ぶロングラン。
続く先月,今月が、猿翁・猿之助・中車・團子と澤瀉屋4世代の襲名,初舞台披露。

一口に古典芸能と言いますが、歌舞伎役者の活躍も又様々です。
三代目猿之助丈(現猿翁)のスーパー歌舞伎も賛否両論だったと思いますが、彼が革命児だった事は周知の事実でしょう。

パンフレットより

パンフレットより

ご自分の現在の立場を守りつつ、確実に新しい世界を観客に提供し続けている歌舞伎役者の一人が坂東玉三郎丈です。
古典歌舞伎の舞台での凛とした立女形ぶりは本当に魅力的ですが、「海神別荘」などの舞台演出や映像作品の映画監督としても高い評価が寄せられました。どちらかと言うと保守的な感覚の立石ですが、太鼓芸能集団「鼓童」との共演、演出の舞台も大いに楽しませてもらいました。 今回その玉三郎丈がコンサートを開くということで「へー?!」と思いながら、早速チケットを入手し、行って来ました!

満席の観客は誰しも「あの玉三郎がどのような歌い方を?」と言う興味でいらしたようですが(立石もです)、曲はジャズのスタンダードからシャンソン、カンツォーネ、ボサノバ 日本のポップソングと幅広く、まさにタイトル通り「世界の旅」でした。
ほとんどの曲が自分で日本語に訳した(と言うより表現した)歌詞だということで、よく耳にする曲が又異なった風情で聴かれました。
その言葉がはっきり耳に届くのは舞台修行の賜物? 
そういえば何歳になられたのでしょう。あのいつまでも年齢不詳の若さの秘訣は口の周りの筋肉をしっかりと鍛えている事も大いに関係していますよね?等とチョッと我田引水。 歌唱表現は、このように申し上げたら失礼になるかもしれませんが、素直に、初々しく・・可愛らしくもみられ、歌舞伎の舞台で見る印象とは異なっておりました。そのムードと世界の様々なジャンルとの組み合わせが、また不思議な色気を漂わせていたのでしょうか。

   ポスターより

   ポスターより

でも、玉様・・・私は、凛として華やか、そして役によってスッキリと粋な面を見せる歌舞伎女形の玉様の方がやはりうっとりと引き込まれます!

お隣に座った同年代のおば様とも話していたのですが、なんと言っても中心になる歌舞伎座の復活によって又来年盛り上がるであろう歌舞伎ブームが、どのような形で定着していくのでしょうね。
(2012.7.10)

本文デザイン画像
国立競技場

国立競技場

ロンドンオリンピックの話題が連日テレビ・新聞をにぎわせています。
先日の開会式も、聖火の点灯も含めなかなかユニークでした。
日本選手団の活躍も期待できますね。

思い出しました、東京オリンピックを・・・。
あれは私が社会人になって2年目の事でした。
何かルートがあったのでしょうか、会社が開会式のチケットをまとめて購入してくれましたので、仲間達とそろって出かけました。
先日移転した千駄ヶ谷事務所が国立競技場のそばと言うこともあり、何かあの頃が懐かしく思い出されております。

東京オリンピックマラソン

東京オリンピックマラソン

青空の下、最後を飾る日本選手団の見事な入場行進、昭和天皇の開会宣言、スモークで空に描いた五輪のマーク・・・。
アベベ・ビキラ、円谷幸吉、と言う様な陸上選手の名前も浮かんできます。二人ともアスリートとしてはストイックなタイプでしたね。・・・あの裸足の優勝も、あの哀しい遺書も・・・。「そう言えば・・」と思いだされる方は私の年代に近いでしょうか。
その開会式を待つ間、とても日差しが強く、暑かったのも印象に残っております。10月でしたのに。

今年の夏も本当に暑いですね。
だらけてしまった体の血行を少々よくしてあげましょうか。
首、あごのあたりの筋肉を少しほぐしてみてください。


*頬のエクササイズ(大頬骨筋)*

 ① 口を大きく開ける       5秒
 ② 口角を上に引き上げる     3秒
 ③ そのままで          5秒
 ④ 自然の表情にもどす      5秒
 (3回繰り返します)

*首のエクササイズ(広頚筋)*

 ① 背筋を伸ばし、ゆっくり天井を仰ぐ  5秒
 ② 下唇と下あごを押し出す       5秒
 ③ そのままで             5秒
 ④ 自然の状態にもどす         5秒
 (3回繰り返します)

*首のエクササイズ(胸鎖乳突筋)*

 ① 首を右いっぱいに回す        3秒
 ② そのままで             5秒
 ③ 左いっぱいに回す          5秒
 ④ そのままで             5秒
 ⑤ 自然の状態にもどす         5秒
 (3回繰り返します)

最後にゆっくりと首を前に倒して、後ろの僧帽筋辺りもしっかりと伸ばしましょう。
少しスッキリとしてきましたでしょう?
(2012.8.3)

本文デザイン画像

5,6年前のことだったでしょうか、男性のお名前で例のスーパームック「フェイスストレッチング」をまとまった冊数で何度かご注文くださる方がいて、「どのような方?」と事務関係で話題になったことがありました。
その後「眼科のクリニックです。瞬目不全の患者さんに見てもらって好評です。30冊ぐらいずつまとめて購入したいのですが・・・」とのご要望が注文に添えられてきて、納得をするとともに、このような方面の活用もあるのですね、と嬉しく思ったことでした。

この度 その沖縄の石川眼科医院院長 石川秀夫先生から「ドライアイは 自分で治す 努力で治る」というタイトルの著書が送られてまいりました。 今回のタイトルに使わせていただいたのは、その本のキャッチコピーです。

この本の編集者が「瞬きマニア」と呼んでいるように、石川先生は“瞬きがきちんと出来ているかどうかが、目の症状に大きく関わっていると”と主張し続けてきた方なのです。
ドライアイ、涙目、疲れ目、違和感、かすみ目、しょぼしょぼ感・・・誰しもひとつやふたつは思い当たることがある項目です。病気という程のことではなくても、本人にとっては鬱陶しいですね。

本にもDVDが添えられておりましたが、このような患者さんの瞬きをビデオに撮ってスロー再生をしてみると、きちんと閉じられていない・・つまり瞬目不全なのだということに先生は気がつかれ、その対策を患者さんに指導してこられたのです。

皆様もご想像が付きますように、瞬きがきちんとできていないのであれば、目の周りの筋力が重要なキーワードになってきますね。
一般的な眼科では目薬を出して症状を軽くする・・ということで済ませている対応を、石川先生は本人にビデオを見せて解説し、眼輪筋を鍛える方法を教えるという根本的な治療の指導なさっているとのこと。
長い方ですと患者様お一人に1時間もかけて・・と書いてありました。 まだまだ臨床例は少なく・・とおっしゃっていますが、着実に効果を上げていらっしゃるようです。

添えられていたお手紙には、「私が眼輪筋の弱さとその回復の方法を考え出す元になったのは立石かずこ様の『フェイスストレッチング』の本を書店で見つけて読み始めたことです」 と書かれてあり、本の中にもちらりと立石の名前を出してくださっています。
歯科、耳鼻咽喉科の先生方のご活用はいろいろ伺ってきたのですが、眼科関係の詳しいお話を伺うのは初めてだったので、このような治療のきっかけになったことをなんだかとても嬉しく感じたことでした。

石川先生のご努力が一般的にも認められ、治療法として定着していってくれることを心から祈っております。先生の大勢のファンの方もそれを願っていらっしゃることでしょう。

 編集後記にも載っておりましたが、真夏の干潟で何時間もトントンミー(ミナミトビハゼ)の瞬きを撮影し続けるという社会的地位を持ったお医者様の姿を思い浮かべてみてください。ご本に載っている立派なお顔写真とトントンミーのにらめっこを想像しても、なんだか「ウフフ・・」と密かに楽しくなってしまいます。

講座などでも「目の周りの筋肉はそれぞれ小さくて力がなく複雑ですので、エクササイズも面倒ですが、だからこそしっかりやってくださいね」と申し上げておりますが、これをきっかけに改めて毎日の生活に取り入れて行きましょうね、お互いに。
(2012.9.10)

本文デザイン画像

先日も「笑顔セミナー」のご依頼を頂き、楽しくレッスンをしてまいりました。 「笑顔」「スマイル」は現代社会のキーワードになっております。
「コミュニケーションの最大のツール」とも言われ、ご依頼頂くセミナーの目的もほぼこのあたりに絞られますので、皆様も「わかっているわよ」とおっしゃるかと思いますので、今回は少々異なった観点から笑顔の効用を拾ってみたいと思います。

★笑顔には免疫力・自然治癒力を高める働きがある★
スウェーデンの老年学・臨床心理学の研究で有名な方が次のようなことを言っております。「スーパーで買い物をしていて疲れたり、足が痛み出したりしたら、ハンカチを顔に当ててくしゃみが出そうなふりをしながら、顔中の筋肉を使って笑った時と同じような表情を15分ぐらい続けるのです。すると、あら不思議、痛みや疲れは自然に収まってしまいます」
「身振りや表情などで意思を伝えるボディーランゲージが痴呆の進行を遅らせる」という研究発表もしている方です。
年齢が高くなるほど笑顔は必要なのですねー。

★脳も活性化★
以前NHKの「プロフェッショナル」という番組が有り、そこで下記のような実験が取り上げられていました。
脳が活性化すると赤い表示が出る電気器具を頭につけて実験
:笑顔が作れない状況を作って面白ビデオを1,2分見る
:同じビデオを笑いながら見る
笑いながら見たほうが赤い表示が出る 前頭葉が活性化されている証拠
:面白いことがなくても無理に笑顔を作ってみると、これも赤い表示がでる
おおいに笑顔を作って脳の働きを活発にしましょう!

★笑顔は他の表現にも影響★
暗い顔で明るい声は出せない  明るい顔で暗い声も無理です
頬が上がっていると余裕のある声が出せるのは皆様経験済みですね?

★人は目の前に見ているものを真似る習性★
笑顔で話をすると相手の方も笑顔で応えてくれる
素敵な笑顔のお母さんに育てられたお子さんはきっと良い笑顔でしょうね

笑顔についてはまだまだ話題はあるのですが、様々な効用のある素敵な笑顔をぜひマスターしてください。
頬の筋肉をしっかり使った練習は、もちろん好感度アップにも、頬のリフトアップにも効果があります!
様々な方面から笑顔レッスンのご依頼が来るのも、笑顔の重要性をしっかりと認識して頂いているからですよね。

このように笑顔が重要視される昨今ではありますが、新聞やテレビのニュースなどを見ましても、とても笑顔では見られない情報があまりにも多いです。
先日も孫達の運動会に行ってきたのですが、このような光景をいつものんびりと楽しく眺められる世の中であってほしいと願わずにはいられませんでした。
大型の台風17号が関東地方にも午後からやってくるという予報の落ち着かない日でしたが、自然現象の思いやりで少し到着が遅れ、無事に全種目を行うことができました。アリガトウ!
(2012.10.10)

本文デザイン画像

私も登録している日本顔学会では『顔』を様々な角度から捉えて、楽しく勉強しよう、とセミナーや大会が開催されています。
しばらく出席する機会がなかったのですが、今回フォーラム顔学2012が東京電機大学千住キャンパスで開催され、少しの時間でしたが覗いてきました。

立石が目指したのは2日目のポスター発表の会場です。
大きな会場の中に20枚のパネルが設置され、様々なテーマのポスターが貼られていました。今回の新しい試みと言うようなことでしたが、開催時間中、各パネルの前で担当者が研究成果を説明してくださるのです。

全部のテーマは書ききれませんが「混合比を変えた2人の平均顔の認知実験」「美術科における自画像の指導と自己意識」「コミュニケーションにおける思案表情・困惑表情の認識」・・など等、興味深いテーマが並んでいました。
時間とともに会場に集まり、あちらこちら移動しながら興味のある説明を聞いて回っているメンバーは学生さん、研究者とみえる方々? 私のようなおばさん連はほんの2,3人のように見えました。

立石が興味を持ったテーマの一つが「採用面接における受験者の表情の印象」でした。
就活準備が叫ばれている昨今、私どもも事前指導に関わることが多いですので、講師たちへの話題の提供のためにも必要ではないかと思ったからです。
あまり学術的研究という印象を与えないタイトルだった為か、パネル前にお集まりの方は少なかったのですが、それだけに解説者の方といろいろお話をすることが出来ました。

実験は顔画像と面接場面を想定した質問文及び回答文を使って行われたとのこと。
様々な顔画像は面接の受験者、参加した実験者は面接官という設定で実験。
大学院生 男女36名が実験に参加し、項目ごとの評価用紙に記入。
その結果が「受験者に対する総合評価の平均値」としてこのようなグラフに作成されていたのですが、面白かったのは受験者(画像)の性別によって評価が異なったことがグラフに示されていたのです。(学会誌掲載資料より添付)
男性の場合は無表情・笑顔・緊張に対する評価が同じくらいの効果であったのに対して、 女性の場合は、三つの項目のあいだに有意差が見られ、1笑顔 2無表情 3緊張の順に効果が見られたようです。
女性の場合、緊張感を抑えて、少なくとも無表情か、できれば笑顔で面接官に接することが有利だということがグラフに現れていました。
普段の生活の中でも女性の笑顔は相手の気持ちを和ませますものね。

いつの場合にも笑顔はコミュニケーションの最大のツールとして誰もが実感しているのです。 採用面接の場でも、無理な作り笑いでなく、自然な笑顔で気持ちを表現できるようにこれからもご指導申し上げましょう。

でも、このグラフを見ていると、「日本の男性は顔にあまり表さない」ということが、このような若い方々の間でも無意識のうちに認められているのかな?と、思ったことでした。
(2012.11.10)

本文デザイン画像

師走になりました。
なんだか慌ただしいですね。
仕事関係のまとめ・来年度の計画の他に、お歳暮の手配、年賀ハガキ、普段サボっている大掃除計画、新年の準備、その前にクリスマス・・と、先月末くらいから何かと落ち着きません。

そのような中ですが、12月は様々な催しが行われ、ついチケットをゲットしてしまっていたのです。
舞台や演奏会なども、現在は4,5ヶ月前の売り出しというのはザラですので、忙しさがやってくることを忘れ、ロマンチックな12月を夢見て・・暑いさなかに購入、ということになってしまいます。

その中の一つ、「日本舞踊×オーケストラ」の公演に行ってまいりました。
花柳寿輔演出、花柳寿輔・井上八千代・野村萬斎ほか出演、東京フィルハーモニー交響楽団演奏、曲目は私どもにも馴染みのある有名なバレエ音楽、会場は東京文化会館。
この豪華な組み合わせを見て、どの様な舞台をイメージしますか?

私も観る前は少々ドキドキするようでもあり、違和感を感じなくもなく・・というあたりが正直なところだったのですが、幕が上がった途端に引き込まれてしまいました。

まずの最初の「レ・シルフィード」は白鳥の湖を思わせる幻想的な白い衣装の裾を引いたの女性たちの優美な群舞。
次は歌舞伎の舞台のようなお姫様と若殿様の「ロミオとジュリエット」
次は趣を変えて人形振りで表現する「ペトルーシュカ」の趣向。
そして流れ落ちるモノトーンの滝を背景に、花柳寿輔さん・井上八千代さん両家元の素踊りによる「牧神の午後」。
最後はあの「ボレロ」でした。同じ旋律を繰り返しながら、聴く者を次第に昂揚に導いていく私も大好きな曲です。能舞台を思わせる台の上の野村萬斎さんを中心に、紋付・袴姿の男性陣40名の群舞は見ごたえがありました。足拍子の響きに、観ている私たちもいつの間にか体を動かしていましたね。

特別に「斬新なコラボ」という意識をすることもなく、楽しんでまいりました。 音楽があり、それに振りをつけて観る者を魅了していく・・。国境で、ジャンルで、線引きがどうしても必要・・というわけでもありませんし、お互いに影響を受けて来ている物もあるのではないかと思います。
「画期的な試み」ということでなく、様々な表現として幅広い層を巻き込み、定着していくのでしょうか。

酔った気分で会館の外に出ると外の風景も昼間とは異なった趣がありました。 上野の山を歩いているといつも思うのですが、ここには日本の文化が結集しているような感じですね。

そういえば
関東大学ラグビー対抗戦の最後を飾る伝統の早明戦。最後の最後 ロスタイムで再逆転されてしまいました。うーん、残念! 
これは今回のテーマとも上野の山とも関係のない余分な添え書きですねェ・・。 でも、これも立石の12月なのです。

もちろん来春に向けて、フェイスストレッチングの新企画も進んでいますよ!

どうぞ皆様もお元気で、良いお年をお迎えください。
(2012年12月10日)

本文デザイン画像

皆様 あけましておめでとうございます。
良いお年をお迎えでしょうか。

私どもフェイスストレッチング部門及びフェイスストレッチング協会も今年は忙しい一年となりそうです。昨秋から入ってきております様々な計画も大変責任の伴うものですので、気持ちを引き締めて対応してまいりたいとスタッフ共々張り切っております。

どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

このコラム欄も何度「あけまして・・」と書きましたでしょう。
前身である「立石かずこの近頃ちょっとメモ」が始まったのが確か2007年だったと記憶しておりますので、もうそんなに経ってしまったのですね。
「毎月楽しみに拝見しております」、「話題づくりに重宝しております」というようなお便りも頂戴しておりまして、これからも様々な話題を提供して参りたいと願っております。

私に取りましても、そのような目で日常の様々を見ることは良い刺激になります。
普段なら見過ごしてしまいそうなことも、「あー、そうなのねー」と嬉しく頭のポケットに入れておくことにもなり、興味の幅が広がってまいります。

今年の年頭にもお二方からのお便りの中でそのようなテーマに遭遇しました。
「ねーねー、皆様、このようなこと、ご存知でしたか?」と、鼻をヒクヒク・・。 
「立石が知らないだけだよ!」と言われそうですが、是非次回はその話題を取り上げて見たいと思います。

あらためて、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(2013年1月10日)

本文デザイン画像

皆様、NOSS(ノス)ってご存知ですか?
新年に頂いたお年賀状の中に懐かしい方からの一枚がありました。NOSSの認定講師でもある女優さんで、四年ほど前にFS修了生勉強会の講師としてお招きした方です。
NOSSというのは「日本・踊り・スポーツ・サイエンス」の略です。日本の伝統的な踊りは静かな動きでありながら、相当の運動量なのです。そこに注目した西川流家元と中京大学体育学部長との共同研究によって、誰にでも出来、しかも心臓・血管に大きな負担をかけずに筋力回復が測れる体操が考案されました。
勉強会で教えていただいた時も、オリジナル曲に沿って、楽しく楽に動いていたつもりでしたのに、後で「十分体を動かしましたー」という心地よい疲労感がありました。
伝統的な日本舞踊を舞台上のものとして箱に入れてしまわずに、生活の中で親しみながら活用して行けたら嬉しいですね。もともとはみんなが集まった時の楽しみの一つとして、曲に合わせて体を動かした大衆的な踊りだったわけですので。

「蛇女の役をした時のものです、魔除けにでも・・」と添えてくださった写真も大切にさせていただきます。

一方、年初に茨城県にいる義妹と電話で話していたとき、「今年はサークルを立ち上げることになって・・」ということだったので「なんのサークル?」と聞いたら、「手話ダンス!」と耳新しい単語が入ってきました。
彼女は大きな病院に長いあいだ看護師として勤めておりました。その間に手話を習得し、その方面の障害を持った患者さんに大変有難がられていたという話は他から聞いていたのですが、それだけでは終わらなかったのですね。 退職後、手話ダンス認定講師の資格も取り、自分が舞台に立つこともあれば、障害者の方にお教えする事もしてきた様子。今回は仲間の講師と地元でサークルを立ち上げるようなのです。

私は初めて知ったのですが、「手話ダンス」とは、「手話を使って歌詞のイメージを見る言葉に変え、リズムの楽しさと合わせて踊りにしたものです。」との解説有り。
童謡・懐かしのメロディー・抒情歌・外国の歌など様々な分野から、誰もがよく知っているような曲を選び出して振りをつけていくのだそうです。「上を向いて歩こう」「さくら貝の唄」「知床旅情」「愛の讃歌」。義妹が話の中であげた曲をイメージしてみても、そのような不便さを持った方々に優しく温かく詩の心を伝えて、一緒に表現していくことはお互いの大きな喜びですね。
「やはりあなたはじっとしていられない人なのね」と嬉しく笑ってしまうと同時に、大声で応援エールを送りたくなりました。

たまたま同じ時期に入ってきた新年の挨拶の中から、曲に合わせて体を動かすこと、表現することの楽しさ、開放感のようなものを改めて納得したような気分でした。 そしてそれは私たちの体が自然に要求していることなのではないのかしら。

少々ムードは異なりますが、フェイスストレッチングのエクササイズを行うときにも、癒し系の曲を聞きながら、ゆっくりと動かしてくださいね。
終わったあと、気持ちよーく大あくびー・・となったら、効果も上がりますよ!
(2013年2月10日)

本文デザイン画像

この冬の天候は例年とはちょっと異なっておりましたね。最近の東京では珍しい雪景色を見られたのは嬉しかったのですが、なんといってもこの寒さはこたえました。
それが、さすがに3月の声を聞いた途端に気温も上がり、日差しも強くなってまいりました。

その陽光の下で見かける女性たちの印象も変わってきました。今までストールやファーで隠されていたフェイスラインが鮮やかに目に入ります。 「はて、私は・・?」と鏡をのぞき込み・・・、このあとはそれぞれの方の感慨があったことでしょう。

この欄でもしばらくエクササイズを取り上げることがなかったのですが、初心にかえって皆様と共に「お顔の体操」をいたしましょう。

動かした実感があり、フェイスラインのリフトアップに効果のあるエクササイズを、三つ取り出してまいりました。それぞれの筋肉を意識して、ゆっくりと動かしてくださいね。

 すてきな笑顔と頬のシェイプアップのために

  ① 右側の口角を上げ、右目も閉じる  5秒
  ② そのままで             5秒
  ③ 自然の表情にもどす         5秒
  ④ 左側も同様におこなう
 (3回繰り返します)

 二重あご対策に

  ① 背筋を伸ばし、ゆっくり天井を仰 5秒
  ② 口を大きく開ける        5秒
  ③ そのままで           5秒
  ④ 上を向いた万で口を閉じる    5秒
  ⑤ 自然の状態にもどす       5秒
 (3回繰り返します)

 美しい首のために

  ① 背筋を伸ばし、ゆっくり天井を仰ぐ 5秒
  ② 下唇と下あごを押し出す      5秒
  ③ そのままで            5秒
  ④ 自然の状態にもどす 5秒
 (3回繰り返します)


いかがでしたか? 
初めて、または久しぶりでエクササイズに挑戦した方、頬から顎、首のあたりまで柔軟になったような気がしませんか。どうぞ気持ちよく続けてください。どれも比較的大きな筋肉ですので、効果が期待できますよ。

只今、さる大きな企業様のプロジェクトに参加させていただいているのですが、テーマは「リフトアップ」です。
どなたにとっても興味のあるところですね。
近々始まるセミナーなどで受講生の方がどのような取り組みをなさるか、楽しみです。易しいエクササイズ、ちょっと難しいエクササイズ、ポイントレッスン、といろいろ組み合わせて楽しんでいただきましょう。
2ヶ月に渡って行われる人数限定講座では、ビフォー・アフターの写真撮影も計画されていますので、効果が見ていただけるでしょうか。
筋肉を鍛えるということは、一朝一夕には変化が表れませんので、皆様も根気よく続けてください。
(2013年3月10日)

本文デザイン画像
 写真「原島教授HPより]

 写真「原島教授HPより]

久しぶりで顔学会のイブニングセミナーに行ってきました。
原島博教授の「顔学講座2」の最終回で「いい顔とは何か?―そのつくり方―」とのタイトルでした。
原島先生は皆様ご存知のように、東大電子情報工学科の教授を長いあいだ務められていましたが、モナリザを笑わせるなど顔の情報学研究をされ、「顔学会」を設立された方です。
これまでも顔学会でいろいろな企画やセミナーを拝見・拝聴してきましたが、いつも多方面から楽しいアピールがなされ、HPにはこのようなご自身の写真も掲載されております。

今回も「いい顔とはどのような顔なのか、またどのようにすればいい顔になれるのか」を様々な観点から取り上げ、最後は「顔訓13ヵ条」で締めくくられました。これは10年以上も前にさる新聞の連載コラム最終回に提供されたものですが、ご覧になっている方もいらっしゃるでしょうか。
私たちの分野に関連するような条項もたくさんあり、個人的にも、講師としての話題にも使わせていただけると思いますので、ここに載せておきます。

《 顔訓13ヵ条 》
1、 自分の顔を好きになろう。
2、 顔は見られることによって美しくなる。
3、 顔はほめられることによって美しくなる。
4、 人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)と思おう。
5、 コンプレックスは自分が気にしなければ、他人も気がつかない。
6、 眉間に皺を寄せると、胃にもシワができる。
7、 目と目の間を広げよう。そうすれば人生の視野も広がる。
8、 口と歯をきれいにして、心おきなく笑おう。
9、 左右対称の表情作りを心がけよう。
10、 美しいシワと美しいハゲを人生の誇りとしよう。
11、 人生の3分の1は眠り。寝る前にいい顔をしよう。
12、 楽しい顔をしていると、心も楽しくなる。人生も楽しくなる。
13、 いい顔、悪い顔は人から人へと伝わる。

6,7条あたりはエクササイズ練習時の話題に講師として使えますね。
6条は顔の状況が体の健康にもつながるということ。7条は顔の状況が気持ちにも影響を与える、ということでしょうね。

コラムにはこのようなことも記されていました。
「人間の顔は、その人の気の持ち方次第でかなり変わりうる。たとえば、意識して顔の筋肉を動かすことで、表情を豊かにできる。そして、豊かな表情は「いい顔」を作る。さらにいい顔をしている人との付き合いを多くすれば、自然にいい顔になる。いい顔は人から人へと伝わっていくからである。まずは自分が発信源に・・・」と。
今回のセミナーでもこのような正統派の発言でまとめられたあと、最後に下記のようなご質問が発せられました。
「世の中で一番いい顔をしている職業は何だと思いますか?」
???・・・皆様ならなんと答えられますか?

答えは「詐欺師」でした。
「良い顔が詐欺師の絶対的な条件なのですよ!」といつものように会場の笑いを誘い、しかし片頬の笑いの中で妙に納得させられてお開きになりました。
(2013.4.10)

本文デザイン画像

皆様 今年の連休は如何お過ごしでしたか?

我が身を振り返りますと、普段慌ただしい生活をしておりますので、連休は家の中を片付けたり、書類の整理をしたり、と日常生活の立て直しのために過ごすことが多いのです。
でも、今年は気分の転換が図りたくなり、外に出てあれこれ覗いてきました。
東劇でシネマ歌舞伎「天守物語」を観て、翌日は東京文化会館で二期会の歌劇「マクベス」、というような、頭の中の構造を疑われそうな選択でしたが、のんきに楽しんできました。

大型連休でしたので、皆様遠出をなさり、都内はすいているかと思ったのですが、東銀座も上野も大変な人ごみでした。

東銀座は普段あまり人通りも多くないのですが、新歌舞伎座効果でしょうか、あの周りの雰囲気がちょっと変わり、立ち止まってカメラを構えている人も多く、「町おこし」に一役買っているという感じですね。
ビルの中に・・と言われて想像していたのとは異なり、以前の歌舞伎座のイメージを残していました。まだ私は中を見ていないのですが、いろいろな報道を見ると、こちらも前歌舞伎座の様子そのままのようですね。あの擦り切れた赤絨毯すら懐かしく思い出しておりましたので、嬉しいです。

また、上野の「マクベス」は、二期会の若手実力者 今井俊輔氏が主役の日に見に行くことができました。音大出のメンバーで構成されているコーラスグループでも活躍している彼のバリトンの響きが大好きなのです。
マクベスも権力者としての歌声よりも 最後の《慈悲も、尊敬も、愛も》の哀感のこもった響きが今も耳に残っております。

芝居にしても、歌劇にしても、いや、そればかりでなく文章も絵画もそうですが、表現をするということ、またそれを見るということは心躍るものがあります。
最近いろいろな場に出ることが多く、仕事の立場もそれぞれの場の表現なのだと感じます。私たち自身もどれが素の自分ということではなく、常にその場その場の表現者なのでしょうね。

そのような状況を、楽しく、時に意地悪く観察している姿の見えない魔女たちがいるのでしょうか。そして、私たちがなにか新しいことを始めようとするときは、そのそそのかしに乗ったということなのでしょうか。カラリストの立石を表情筋などという分野に誘ったのはどのようなナガーイ鼻をした魔女なのでしょう・・・。

時間に余裕があると、普段考えもしなかったことにどんどん引き込まれていきます・・・。
手も自然に動くのか、手元にあったスイーツも知らないうちに消費され・・・。
そして、このようにあれこれ思いめぐらすことが次への活力になります。
これが私の連休でした。


話は現実に戻りますが、シネマ歌舞伎を見ていて思ったのは、映像の綺麗さ、クローズアップで間近に見られる良さはあるのですが、舞台はやはり生で観たいですねー。

フェイスストレッチングのレッスンも同じです。
立石もいろいろ関わっております写真入りの本やDVDなどは、自宅でのレッスンにはとても役立ちますが、まずは講師の生顔を見て、また実際に自分の顔を見てもらって、しっかり習得するのが一番確実ですね。

と、最後は我田引水で・・・。
(2013.5.10)

本文デザイン画像

先日も100人以上お集まりのフェイスストレッチングセミナーがありました。
応用編のレッスンでは「コミュニケーションという言葉が現代社会のキーワードになっていますが、そのポイントは、目と笑顔と声ですよ」とお話しました。私たちの分野から言えば・・ということですが。
・ 目は口ほどに物を言い・・・
・ 笑顔はコミュニケーションの最大のツールです
・ 相手の耳に心地よく響く発声と、はっきり伝わる発音を

「何よりも気持ちが大事なのよ!」とよく言われますが、その気持ちも表現できなければ相手には伝わらないのです。
その表現を担っているのが、皆様のお顔の表情筋なのです。


最近少々大きな仕事に携わっていることもあり、いろいろな分野の初対面の方と関わることが多いのですが、様々なコミュニケーション力に出会います。
初対面の挨拶でお互いにスーっと相手に入っていけると、その後の話はとても進みやすくなります。
まだ話の内容まで行っていませんので、上記三条件がものを言いますね。
半分は当事者として、半分は観察者として楽しんだり、感心したりしている立石です。

また、「本当にそうだなー」と思えるのは、セミナーなどを行っている講師として、お客様(受講生)の反応がとても助けになるということです。こちらのトークに頷いてくださったり、笑顔を見せてくださったりする方が必ず何人かいらっしゃいますが、講師の方がそれに乗せていただいている、と感じることも多いのです。
そして、そのような方は退場なさる時も、出口で見送りの関係者にも笑顔でお言葉をかけてくださいます。先日も百人以上の方を対象にお話をしながら、いまも目に残っている方が何人かいらっしゃるのです。
きっと普段の生活でもさりげなく、でも、相手の気持ちにしっかりと入っていける方々なのでしょうね。
今度そのような方に出会ったら、ぜひ「普段、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?」と伺ってみたいです。

とりとめもないことを書いてまいりましたが、仕事の場でも日常生活でもコミュニケーション能力は大事ですよね。
わざとらしくない、さりげなさで。 やはり普段の心がけでしょうか。
その基本の表現力を担う表情筋をぜひ柔軟にしておいてください。
(2013.6.10)

本文デザイン画像

私たちの教室が面している広い通りは外苑西通りというのが本来の名前なのですが、「プラチナ通り」と呼ばれています。
白金台にありますので、あたり前と言ってしまえばそうなのでしょうけれど、良い呼び名ですね。
20数年前に仕事を始めたのはこのスタジオからでした。
その後事務所はいろいろ移転しまして、只今も千駄ヶ谷に居を構えておりますが、私はこの白金台教室に来るとなにかホッとします。



都心でいながら四季の変化が見られる銀杏並木も、夕方になると自然教育園上空のカラスの群舞に驚かされる窓からの眺めも、ちょっとおいしいレストランも・・。

話は戻りますが、この「プラチナ」という表現、最近は様々なところで使われていますね。
ある百貨店の高額顧客の休憩室は「プラチナサロン」と呼ばれていました。また今回ご依頼を受けたプロジェクトの中で、人数限定のセミナーは「プラチナクラス」と命名されています。
私たちの年代もいつの間にかシルバー世代から「プラチナ世代」と呼び名が変わってきました。

プラチナの印象って?
ゴールドほどピカピカでなく、シルバーのように地味でもなく、パールという儚げでもなく・・。
熱意と確固たる自分を持ちつつ、派手な表現はせず、落ち着いた存在感が有り・・。悪くないですよね・・・。
年齢を重ねた女優さんの中にもそのようなイメージの方がいらっしゃいます。 75歳で芥川賞を受賞なさった方も。

渡辺惇一の「熟年革命」という小説を読んだ方はいらっしゃいますか。
「プラチナ世代」というのは、この小説の中で表現されていた元気でアクティブな高齢者を表す造語が一般に広まっていったようです。

みなさまはご自分の印象をどのように捉えていらっしゃいますでしょう?
どのようにご自分を作り上げていきたいと思っていらっしゃいますでしょう?

健康保険証や介護保険などお役所の書類と向かい合っていると、いやでも年齢を意識せざるを得なくなってまいりますが、私たち(ごめんなさい。この対象になる方々に向かっての発信です)もこの表現に負けないように、いつまでも元気で輝きを失わないプラチナ世代でありたいと願っております。
(2013.7.10)

本文デザイン画像

皆様は「マリオネットライン」という言葉をご存知ですか?
口角から顎の方に向かって伸びているシワのことです。
マリオネットというのはご承知のように操り人形のことです。その口の開け閉めをするためにこの部分で切り替えをするので、口角から下に入るラインはこのように呼ばれています。

小鼻の横から口角につながるほうれい線、それにこのマリオネットラインが繋がると、「うーん、ここまで来たか・・」という気分になります。

この部分を支えているのは口角下制筋という筋肉です。少々やりにくいエクササイズなのでこの欄でも取り上げたことはなかったと思います。
全エクササイズの講座ではしっかりとマスターしていただきますが、ワンデーセミナーなどでお試しエクササイズとしてピックアップすることはあまりありません。
でも、先日の120人規模のセミナーでは「この部分を気にする方が結構いらっしゃるので・・」という担当者の提案でこのエクササイズを入れました。

エクササイズをご紹介しておきましょう。

  ① 口を出来る限りすぼめる       5秒
   (前方には突き出さない)
  ② そのままで             5秒
  ③ 口の両端を外へ引き、への字をつくる 5秒
  ④ そのままで             5秒
  ⑤ 自然の表情にもどす         5秒

*エクササイズは3回繰り返して行ないます

やはり皆様このエクササイズには相当苦戦をしていらっしゃいました。
このような時はお顔を休める意味もあって、楽しく笑ってしまうのが一番なので「意地悪く申し上げれば、このエクササイズはすんなりと出来たからって良いということではないのですよ」と申し上げました。
確かに若い方はやりにくいはずなのです。だって、この部分に張りがありますので「への字口を作ります」などという動きは苦心するでしょう。
すんなり出来てそのまま楽にキープできる方は、もうここの部分の張りがなくなっている? 普段からへの字口の傾向がある・・ということでしょうか。
「だから、エクササイズの動きはキチンとできますが、とてもやりにくく、押し戻されるような力を感じます・・という状態になって欲しいのですよ」とお話をして、またエクササイズに挑戦していただくと、皆様少々複雑なお顔で口角を引いていらっしゃいました。

すぐにマスター出来るかどうかは別といたしまして、老け顔を拒否するためには、この筋肉を鍛えてマリオネットラインを薄くすることもとても大切なのです。
そして、マリオネットラインを薄くするためには、この筋肉に注目するだけではなく、口の周りの筋肉に張りを持たせることと、頬の筋肉を鍛えて、頬を引き上げることも絡んでくるということはご理解いただけますよね。

顔の筋肉は複雑に絡み合い、支えあっています。
どうぞまんべんなく鍛えて、理想のお顔をキープしてください。
(2013年8月10日)

本文デザイン画像

本当に暑い夏でしたね。
2階に住んでいる孫たちがハムスターを飼っているのですが、夏休みは長期の旅行等が有り、私のリビングで預かっておりました。
ハムスターに関する知識は全くないのですが、小心者で孤独を好む生き物だとは聞いておりました。手を出したりすると噛み付かれるとも・・。
ところが、うちのハムちゃんはちょっと違うのです。人の気配がすると、もぐっていた寝床から抜け出してきて、「出してくれー」というように入口の網戸をカチカチと噛みます。
人の手の上で餌を食べるのも大好きですし、チュッとお礼のキッスも。
この子を選んで買ってきた時の様子を聞きました。
ほかの子達は隅っこで木屑の中に潜り込んでいたのに、この子だけは籠の中央で仰向けにひっくり返った状態で、心地よさそうに眠っていたのだとか。その無防備さが面白くて選んできたのだそうです。
一括りにハムスターといってもそれぞれ個性があるのですね。 (当たり前だろ!と、怒っているかしら?)

そういえば、先日西銀座を通った時、ソニービル前の水槽に珍しい魚がいろいろ見られました。沖縄美ら海からのお客様を迎えてのイヴェントが開催されていたようなのです。
屋内まで見ている時間がなかったのですが、表の大水槽にも大勢の方が足を止めて写真を撮ったりしていました。水槽のガラスに銀座のビル群が映り、銀座の空を沖縄の魚くんたちが泳いでいるような光景でした。
大概は知らん顔をして泳いでいましたが、何故か見物人を意識しているような 魚が見られたのです。誇らしげに右に左にと悠然と泳ぎながら、確かにこちらを見ていましたし、表情の変化のようなものが見られたのは立石の意識のし過ぎでしょうか。大きな目も物を言っていましたよ、確かに。
「表情筋は進化の過程をさかのぼってみると、魚の口に帰ります。・・・表情筋はもとは腸管を取り巻く筋肉で、これがエラ(鰓)の部分から、陸の生活とともに顔面にシート状に拡がり、皮膚に接するようになったものです。・・・・表情筋が解剖学的に鰓筋と呼ばれる理由はここにあるのです。」と、森川医学博士が学術書に記載された部分を思い出しておりました。
「古をたどれば、いろいろご縁があったのよねー。」と話しかけたのにも、魚くんが頷いてくれたような気がしました。

暑さの中で、普段コミュニケーションなんて考えていなかった生物たちとほんのりとした交流のできた夏休みでした。
(2013年9月10日)

本文デザイン画像

なかなか強烈なタイトルですね。
今回宝島社から出されたVDV付きBOOKのタイトルです。
9月末に店頭に並んだのですが、大変好調な売れ行きで、すぐに増刷に入ったと言うようなニュースが流れてきました。
暑い最中の撮影や原稿チェックでふうふう言っていたのを忘れてしまうような嬉しい話なのですが、これはタイトルと表紙の成果かもしれませんね。

どこでも話題になりますが「たるみ」というのは一大課題なのです。
頬や顎のたるみは顔の印象を大きく左右しますし、目元や口元のたるみは歳を感じさせてしまいます。
「女性にとっては気になるところですよね。」と、どこかのセミナーで申し上げましたら、「男性にとっても気になるのです!」と、男性の受講生からクレームをいただいてしまいました。

それぞれどの筋肉が対象になるのか、皆様はもうお解りでしょうか。 お解りにならない方は、このBOOKで試してみますか。
監修者が申し上げるのもおこがましいのですが、大変親切な構成になっております。 ぜひ、皆様のたるみアップにお役立てください。

話は異なりますが、久しぶりでテレビの仕事にお付き合いをしました。
と言っても、今回はフェイスストレッチングにテーマを絞っての番組構成ではなく「白金通り」を散歩していたら、面白そうな講座をやっていたので覗いてみました、との設定でした。
美味しそうなレストランや、輸入雑貨のお店をあちこち巡って、ということですので、ほんの数分の編集になるのでしょうけれど、やってきたお客様が楽しかったです。

「まいうー」の石塚英彦さん、可愛らしい実力派女優の多部未華子さんのコンビ。エクササイズとストローレッスンに挑戦していただきました。
撮影中のキャラクターも魅力的ですが、帰り際にご挨拶くださった時のきちんとした印象が目に残っております。
そして、大勢のスタッフの方々が撮影後に一生懸命顔を動かしていたのも。
日本テレビ系「メレンゲの気持ち」 
(毎週土曜日12時~14時30分)
10月12日(土) 番組後半ロケコーナー「石塚英彦の通りの達人」
お時間のある方は何かの話題までにちらりとみてください。
(2013年10月10日)

本文デザイン画像

先日、汐留にある高層ビル上層階の眺めの良いレストランでひとつのさよなら会が開かれました。
「ねわら会」という名前でもお分かりのように乗馬クラブのお集まりです。

私がその乗馬クラブに入れていただいたのが、50年近く前でしょうか。参宮橋にある乗馬クラブに集う方々の中から一緒にレッスンをするグループがあり、その中で私も楽しく乗馬に親しませていただきました。今は亡き主人と出会ったのもそのクラブでした。
乗馬のレッスンをやめてしまってからも、そのグループのお集まりが時々あり、美味しいものをいただきながらの歓談会が続いておりました。

でも、皆様高齢になり、なかなか出席が叶わなくなった今、今年を最後に一応締めくくろうという事になったのです。お世話役の方は90代に入っていました。 御殿場での野外騎乗の古い写真をお持ちくださった方もあり、昔話に花が咲いて、ほんのちょっぴり涙ぐんだ会合でした。

只今講師養成コースにお越しの方の中にも「乗馬をやっているのです」という方がいらっしゃって、懐かしく思い出していたところでした。

最初に馬の背中に乗ったとき、とても高いところに登ってしまったような感触があったのを覚えています。
馬たちは自分の背に乗った人の力量をとてもよく理解するらしいのです。
新米の私などには当然その力量をカバーしてくれる親切なお馬さん、ベテランの方にはなかなか手ごわいお馬さん、と振り分けられておりました。
野外騎乗の時などは普段の馬たちではありませんので、乗った途端に「お前、新米だろう?」というような顔で見上げられました。「嘗められると振り落とされるよ」などと脅かされて、ひたすら首をさすって「お願い!」と頼んでいました。
馬場での整然とした動きと異なり、草原や凹凸のある道を疾走する遠乗りの躍動感は今も蘇ってきます。

馬の話が出たところで、筋肉の表現にもお馬さんが関わっている話題をひとつ提供しておきます。

《白い筋肉と赤い筋肉》(森川医学博士フェイスストレッチング解説編より) 《昔から馬は速い、牛はおそい代名詞に使われています。馬の肉は桜色で、牛の肉は赤です。このように色によって筋肉は「白い筋肉」と「赤い筋肉」の2つのタイプに区別され、医学では白筋(速筋)、赤筋(緩筋)と呼ばれています。
白い筋肉は瞬発力にすぐれ、赤い筋肉は持続力にすぐれているように、両者には生理的に大きな違いがあるわけです。
顔の中には、この2つのタイプの筋肉が存在していて、それぞれの機能を果たしております。まばたきをするまぶたの筋肉は「白い筋肉」で、ほおにある咀嚼筋は「赤い筋肉」です。》

このようなことを伺うにつけても、私たちの体ってうまくバランスが取れるように出来ているのですね。
講師の皆様は講座などでの話題までにどうぞ。

そういえば、モーじき午年ですね。(・・下手な駄洒落・・)
私たちも筋肉を上手に使って、大いに駆け回りましょうか!!
(2013年11月10日)

本文デザイン画像
フェイスストレッチング協会 勉強会

フェイスストレッチング協会 勉強会

本当に忙しい一年でした。・・・ということで、先日久しぶりでフェイスストレッチング協会の勉強会を開催いたしました。

最初の講演は、「フェイスストレッチングの新たなる展開のために~ヒミコノハガイーゼ~」とタイトルがつけられていました。
口周りだけでなく全身に絡む様々な知識を取り入れて、セミナーなどで好評を得ている歯科衛生士さんの楽しいお話です。確かに興味深く有意義な話が詰め込まれていて、会員の皆様からもアンコールの要望がありました。

全容をここに記載することはできませんが、タイトルの解説だけでも載せておきましょう。どこかでご覧になった方もあるかもしれませんが。

「ヒミコノ・・・」は学校食事研究会の標語で「咀嚼の効用」を列記し、「噛むことの大切さ」をわかりやすく伝えています。

ヒ・・肥満予防
ミ・・味覚の発達を促す
コ・・言葉の正しい発音に
ノ・・脳の発達を促す
ハ・・歯の病気予防
ガ・・がんの予防
イ・・胃腸の働きを促す
ゼ・・全身の体力向上
   (全力投球できる)


弥生時代の人の咀嚼回数は現代人よりずっと多かったとどこかで読んだことがあります。邪馬台国の女王卑弥呼もしっかりと噛んでいたのでしょうね。

歯科衛生士さんによる講演の様子

歯科衛生士さんによる講演の様子

最後に「表情筋のトレーニングはコミュニケーションだけでなく、治療・改善にもつながるものであると私は思っております」と締め括られたように、彼女は只今フェイスストレッチング講師養成コースに通っていらっしゃるのです。
フェイスストレッチングを取り入れた新たな展開が楽しみです。


少々余談になりますが、このような話も登場しておりました。
「口と手を動かすことが認知症の予防・改善になる」
忘年会の季節ですね。手を叩きながら仲間たちと大いに歌いましょう!

講演の後、事務局からのお知らせ、エクササイズチェックなどがあり、会員の方々からの報告や情報もいろいろ出てまいりましたが、最後の報告がまた皆様の興味を惹きつけました。

修了生のお一人が「顔学会」の若手研究者の会に所属しているのですが、この度東北大学で行われた「フォーラム顔学2013」の若手企画シンポジュウム 『“美”顔学~他分野から見た顔の美』に担当者の一人として登壇しました。

二部構成のうち、一部ではフェイスストレッチングのエクササイズを会場で行ったとのこと。書画カメラでご自分の顔を大きく映しながら・・とのことで、大変だったようですが、参加者は大いに関心を示してくださったようです。
二部は工学・美容・心理の分野の方々8人でのディスカッション。美容分野では、心の変化にもつながっていくという方向に発展していったようです。

この若手の企画が輿水会長賞の対象になり、最後に再び登壇して、賞状&賞品の授与となったということでした。
初めての経験で、事前準備や打ち合わせも大変だったようですし、ご相談を受けた立石も少々ハラハラしていたのですが、仲間同士の協力体制も出来て、楽しい経験だったと語っておりました。

フェイスストレッチング協会の肩書きで参加しておりますので、協会の名前も印象づけていただけたかもしれませんね。
ありがとうございました。
今後ますますのご活躍を期待しております。

その他の皆様の報告を伺いましても、最近の私どもへの仕事の依頼を見ましても、フェイスストレッチングが本当に様々な分野で活用されてきているのを感じたことでした。
これからも皆様と手を携えて、楽しみながらフェイスストレッチングの発展に関わっていきたいと願っております。
(2013年12月10日)