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VOL.123 「松方コレクション展」に行ってきました

絵画{ 睡蓮 }・・・
ブロンズ像{ 考える人 }・・。
大概の方は「あ!これ知っている」とうなずきますよね。
国立西洋美術館の開館60周年記念展覧会が、上野の山で開催され、友人と行ってきました。
上記のように誰もがしっている作品も展示され、うれしく眺めてまいりました。

『 松方コレクション展 』と名付けられた展覧会だったのです。絵画集などでよく目にする有名な作品郡が並んでいました。
ルノアール{帽子の女} ゴッホ{アルルの寝室} マネ{自画像} 等々。

これらはすべて松方幸次郎が集めた物なのだそうですが、改めて「へー!」と思ったことでした。

 
 
オーギュスト・ロダン「考える人」

オーギュスト・ロダン「考える人」

松方幸次郎をご存知ですか?
神戸の川崎造船所(現川崎重工株式会社)を率いて、第1時世界大戦を背景に事業の拡大をはかり、ロンドンやパリで美術品を買い集めたとのこと。
(少々書き添えておくなら、川崎重工は亡夫の勤務先でした)

10年ほどかけて、モネ、ゴーガン、ゴッホ、ロダンなどの西洋美術の作品を集め、“日本人のために美術館を作りたい!”との思いで突き進んだそうです。
しかし、その後世情の流れの中で経営破綻に陥り、コレクションも流転の運命をたどりました。

日本で売り裁かれた物もあり、ヨーロッパで消失した物、第2次世界大戦でフランス政府に接収された物・・・など。
様々な運命をたどってきましたが、戦後フランス政府から多くの作品が返還され、1959年に上野に国立西洋美術館ができたことをきっかけに、松方コレクションの落ち着き先はしっかりと決まったようです。

ここへ落ち着くまでには、さぞ多くの方々のご尽力があったのでしょうね。
2016年に再発見されたモネの巨大な絵画{睡蓮、柳の反映}も1年にわたる修復処置を経て、はじめて披露される貴重な機会になったのだと、美術館ニュースに記されておりました。
元々の作品がどのようなものであったのか・・・、また、この修復にはどの位手が加えられたのか・・・、などとあれこれ考えてしまいますね。

そして、展覧会の作品群に魅了された後、洋食店の椅子にどっしりと座り込み、ナイフとフォークを操りながら「上野の山が身近にあるって、本当に幸せなことよね~」と同行者と話し合ったことでした。

様々な会場での展覧会の思い出、恩賜公園の季節ごとの散策、そして、孫達と動物園に行った時の記憶などもよみがえってきます。

次に上野山に行くのはどのような機会かな?
(2019年10月10日)